スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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教育庁長官の提言
1月24日付のAamulehti紙によればフィンランド教育庁のキルシ・リンドルース(Kirsi Lindroos)長官は、学校教育について以下のような提言をしたそうだ。

まず、現在自治体まかせで生徒数が多くなりがちな学級定員を法律で例えば1~2学年では20人とし、必要に応じて教員等人員を増加できるようにする。

フィンランドで学級定員が自治体次第とは知らなかった。息子の学級は28人だが、例えばタンペレ市では1~2学年では1クラス23人、3~9学年では32人が上限となっている。しかし自治体によってはクラスの人数が35とか40を超える例も出てきているそうだ。

長官は、このような人数では法律どおりに教師が職務を遂行するのは不可能だという。

ただ、現状でも実際には体育、外国語、技術では少人数での教育が行われていて、息子のクラスでも英語の時間はクラスを3分割してもう1クラスと共同で授業するため、実質的に通常のクラスの 2/3となり20人弱になる。

補習授業が現実には充分行われていないということは12月9日の記事にも書いたが、補習授業への対応を可能な限り早くするため、1か月以内といったように対応期限を法制化するという。また各生徒への補習の必要性を学校に入る前の5才から検討し始める。

他の学校関係の改善、苦情処理の迅速化なども盛り込まれている。

また世界情勢の変化に対応できるよう、教師の再教育の権利と義務を法制化することをめざすそうだ。

このように学校の教育環境を変え、将来の学校教育は生徒自身による情報検索、調査、経験による学習に基づくべきで、教科書を読んで学習するだけでなく、情報をいろいろな情報源から、またいろいろな方法で自分で探すことが中心になり、家へは全部の教科書を持ち帰らなくてもいいようになるということだ。

この提言がどう取り扱われるのか、どう実現するのか分からないがかなり画期的な内容だと思う。今後の動向にも注意して見ていきたい。


テーマ:子育て・教育 - ジャンル:学校・教育

この記事に対するコメント
フィンランドと日本の違い
このようなところでも,日本とフィンランドの違いがハッキリ出ますね。
日本では教育再生会議で,様々な提言が出ていましたが,少人数教育に徹しようという提言は全くありませんでした。
フィンランドでは,大人数教室の兆しが認められたら,直ちにこのような提言がなされるわけで,何を重要にしているのかが全然違いますね。
やはり基本的な考え方が,全然違うんだと,つくづく感じました。
(たまたま,私も,少人数教育が必要ではないかと先日自分のブログで書きましたが,このフィンランドの情報を提供させていただいてよろしいでしょうか?)
【2007/01/26 00:40】 URL | つくい  #gGiHTux6 [ 編集]


やはり小回りがきくのか、対応が素早いと思うことはあります。
情報はお使いいただいて構いませんが、たまたま新聞にあった記事を素人の私が読んでここに書いているので、正確さの保障はできません。また他紙や教育庁のホームページで裏を取ろうと思ったのですが、関連記事はまだ見つかっていません。以上ご了解の上、よろしくお願いします。
【2007/01/26 17:41】 URL | Sommoro #p1QXke2c [ 編集]


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