スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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学習言語の干渉
息子は日によっては学校でフィンランド語、英語、スウェーデン語の授業を受け、その後日本語の先生のところに行って国語の授業の計4言語を学ぶという状況になっている。

本人がどのくらい負担に感じているか分からないが、いくつもの言語を習っていることで言語学習上の干渉が起こっているのかなと思うことがある。

簡単な例にしてみると、「彼はどこに住んでいますか?」を英語にするとき、そのフィンランド語である Missä hän asuu ? を英訳しなさいという問題だと、Where does he live ? でなくフィンランド語の語順につられて Where he lives ? という文を書いてしまったりすることがある。

ま、英語のかなりできるフィンランド人でもこの方式の英語を使うことはよくあるのだが。

フィンランド語、英語、スウェーデン語は基本的に 主語、動詞、目的語 の語順を持つ、いわゆるSVO言語である。「彼は学校の近くに住んでいる」は次のようになる(主語を、動詞をにしてみた)。

芬) Hän asuu koulun lähellä.
英) He lives near the school.
瑞) Han bor nära skolan.

ところが否定文になると否定詞の付け方はだいぶ違う。

芬) Hän ei asu koulun lähellä.
英) He does not live near the school.
瑞) Han bor inte nära skolan.

疑問文ではフィンランド語とスウェーデン語が同じで、

芬) Asuuko hän koulun lähellä ?
英) Does He live near the school ?
瑞) Bor han nära skolan ?

疑問詞付きの文だと三者三様になる。

芬) Missä hän asuu ?
英) Where does he live ?
瑞) Var bor han ?

さらにスウェーデン語では副詞句が文頭にあると次に動詞が来る(ドイツ語と同じ)といった現象もあったりする。原則SVOとはいっても違いが大きい。中学校で始まったスウェーデン語が影響して、憶えたはずの英語の語順にも混乱が起こっているのかもしれないと思う。

さらに日本語もあるが、息子にとっては母語だし文法がかけ離れているのであまり関係ないのだろう。

フィンランドでは小学校から第二外国語が取れたり、外国語教育に関心の高い親が多いが、多くの言語を子供のころから一度に学んでみな大丈夫なのだろうか。

それにしても、英語で主動詞が疑問文や否定文では do と動詞の原型に分かれるという現象は、慣れてしまっているから何とも思わないけれど、考えてみると他の言語にない特異な文法なのかもしれない。


テーマ:外国語学習 - ジャンル:学校・教育

この記事に対するコメント

なんだか、今後の私の語学課題のようです。義務教育ではないので、第二母国語としてのフィンランド語と、英語かスウェーデン語が必須らしいです。

ある先生の話ですが、同時に習う方が初めはきつくても修得しやすいそうです。
私の場合学校で英語を中途半端に習ったままで、たいして使いもせずにフィンランド語勉強している為、英語の授業でさえ英語よりフィンランド語が出てしまっています。

北部はちょっとだけ新芽が出てきましたが、白樺はまだハゲてます。
【2008/05/07 17:05】 URL | hirma #u.8qQasU [ 編集]

hirmaさん
「英語かスウェーデン語」ですか、いくつも言語を習うのは大変ですね。
ある言語を話そうとして他の言語の単語が出てきてしまうというのは
私も経験あります。

しかし同時に習う方が習得しやすいとは意外でした。

そろそろ北部でも芽吹きが始まる季節ですね。こちらはだいぶ緑に
満ちてきました。
【2008/05/07 17:38】 URL | Sommoro #- [ 編集]


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