スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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第一外国語の選択肢
25日付のAamulehti紙の記事によると、小中学校での外国語の選択の幅が狭まっていることが懸念されている。

全国で400ほどあるフィンランドの自治体のうち、小学校3年からの第一外国語に英語以外を選択できるのは37しかなくなってしまい、英語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、ロシア語全部が選択できるのはわずかな大都市部のみである(ちなみに、フィンランドでは人口が20万もあれば立派な大都市である)。

小さな自治体では、予算や教員の都合から、また英語以外の言語の履修者が充分な数に達しないことで英語のみが履修可能という状況になってきているようだ。

フィンランドでは小中学校でもかなり幅の広い科目が選択可能であるが、言語に関していえば必修の第一外国語(A1)は小学校3年から始まり中学卒業までずっと続く。選択科目の第二外国語(A2)は4~5年生から履修できる。中学校でもうひとつの必須外国語(B1)が始まるのだが、これはほとんどのフィンランド語を母語とする生徒にはもうひとつの公用語であるスウェーデン語があてられる。次の学年でまた別に外国語を選択できるので、小中学校の間に少なくとも2つ、多くて4つの外国語を履修することになっている。高校ではさらにまた別の言語を履修できる。

なお、これらには本当は「外国」語ではないスウェーデン語も含まれるので、本当は「非母語」とでもいえばいいのかもしれないが、分かりにくいし生徒にとっては外国の言語とほぼ変わらないので「外国語」とという言葉を使った。

記事の付表を見ると、小中学校では他にスペイン語、イタリア語、ラテン語も自治体によっては履修可能になっていた。フィンランドではもともと外国語教育に対する関心が高く、高校まで合わせてもほとんど英語しか学ばない日本の学校とは意識が違っていて驚くのだが、近年、生徒の側が英語中心になっていく傾向があり、他の言語のクラスが構成できないという悪循環に拍車をかけているようだ(参考:昨年2月4日の「英語一辺倒への危惧」)。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

この記事に対するコメント
初めまして
初めまして、アキラと申します。フィンランドの教育について色々と調べていたところ、こちらのブログに流れつきました。断りもなく参考にさせていただいた非礼をお詫びし、とても勉強になったことを感謝したく、コメントさせていただきました。
世界でもトップクラスにあるフィンランドの教育の裏に、このような様々な問題点があったことを初めて知りました。新聞やニュースとは違う、現地にいる方の忌憚のない意見を見ることができて大変嬉しく思います。
此度は突然の訪問、そしてコメントを失礼致しました。今回はレポートを作成するにあたり参考にさせていただきましたが、もしも問題があるようでしたらデータは全て削除しますので・・。それでは、この辺で失礼致します。
【2008/01/29 19:15】 URL | アキラ #L8AeYI2M [ 編集]

アキラさん
はじめまして。お役に立ったのでしたら幸いです。

ただ、私は特にきちんと調査等しているわけではなく、住民の1人として見聞したことを
書いているだけですので、間違いがあったり一部だけの可能性もあることをご理解
いただけますよう、よろしくお願いします。
【2008/01/29 23:32】 URL | Sommoro #- [ 編集]

お返事ありがとうございます
はい、その辺りは重々承知しております。元より、上辺だけを調べたデータよりも現地の方のリアルな意見の方がフィンランドの教育を知る上でとても重要だと思い、そこに重点を置いて調べておりました。なので一住民としてのSommoroさんの意見は大変参考になりました。
日本とフィンランドの抱える教育問題には近しいものがあるように思えますが、両国とも改善されることを願っております。それでは、本当にありがとうございました。
【2008/01/30 16:41】 URL | アキラ #L8AeYI2M [ 編集]


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