スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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看護師組合の賃上げ問題
ここ数週間、フィンランドのニュースを席巻していたのが 看護師組合Tehyの賃上げ問題だ。

これがまた大変に大きく複雑な話で私も詳しくは知らないし、最近まで興味がなかったのでちゃんとニュースを追ってはいなかった。そのため間違いがあるかもしれないが、とりあえず大まかに書いてみる。

Tehyはフィンランド最大の看護師の労働組合で、公共病院(フィンランドではほとんどの病院がそうである)の75%の看護師が属しているという。看護師の給料は他職種に比べて仕事のきつさの割に低いことが以前から問題になってはいたが、この秋 Tehyは大幅な賃上げを要求した。それが認められない場合は、集団辞職で1万数千の看護師が辞職ということになるため大変な問題になっていた。

これに対して国会は大急ぎで「Tehy法」とも呼ばれる「患者保護法」を可決した。これは患者が医療を受けられるよう、辞職した看護師までをも指名して勤務させることができるという法律で、まさかと思ったが大統領署名までも得て成立した。

ぎりぎり期限の19日になんとか交渉は妥結した。合意された賃上げ率は22~28%というので驚いたが、テレビで見たTehy代表の得意満面の表情と妥結内容を聞いて歓声を上げている組合員の映像は印象に残っている。

妥結により事態は収拾するかと思われたが、さらに大きな波乱を引き起こしつつある。

まずTehy組合員とそれ以外で給与が違ってきてしまうことになり、これは法律にも抵触するおそれがある。とはいえ「体を張って」賃上げを獲得した組合員とそれ以外が同じ待遇でいいかどうかは難しいところだろう。

住民にとっては、看護師の数と質が確保されるのはいいことだが、給与の上昇は自治体の財政を圧迫し、年々上がり続けている住民税がさらに上昇するのは必至だ。

さらに、他職種公務員の賃上げにも波及しそうだ。すでに消防隊員などの組合では動きがあるらしい。Alko(酒類専売会社)の職員や薬剤師のストも始まっている。今後どうなることやら。

フィンランドでは大ニュースだったが、国内問題だったからか日本のニュースもCNNなども取り上げなかったようだ。フィンランド語では Wikipediaで概要やニュースをたどれる。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

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