スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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旅行中です…
1週間ほど旅行に行くため,コメント・トラックバックは停止します。ご了承ください。

このところフィンランドは夏らしくさわやかな天気で,出かけるのが惜しいほど。

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テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

高校教科書
新学期から使う教科書を買いに,息子と近くの書店に行った。

合格通知書類に教科書のリストが入っていて,息子は入学手続きをした際,最初に買うべき教科書についても聞いてきた。

1学年は5学期で各教科の1学期分をコースといい,そのコースを次々に履修していくのだが,教科書もコース単位で別になっている。科目の選択のしかたによっても違うが,たとえば数学は計13冊の教科書を使うことになる。日本の高校では1学年で1冊の教科書と副教材というのが基本的だったと思うのだが,それに比べずいぶん多くの教科書を使うものだ。

1冊の厚さは1cm程度だが,この国は書籍が高く,1冊20~30ユーロ(2200~3300円)ほどする。最初の学期で使うもののうち在庫がなくて3冊ほど注文したが,今回買った分で100ユーロ(1万1千円)を超えた。

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高校卒業まで,この十数倍はかかるということになるのだろうか。

中学校までは,貸与とはいえ教科書代はかからなかったのでずいぶんな差である。

高校教科書はいくらか割安なネット書店やオークションで中古を買ったりする人が多いのもうなずける。


高校合格発表
さて合格発表当日。一昨日のことであるが,その日が発表と分かっていても発表の時刻がはっきりしていない。息子には通知が届いたら連絡するよう言っておいたが昼近くになっても音沙汰がない。

志望校のホームページも見てみたが何も情報はない。他の高校はというと,合格者リストがリンクされていたり8時から正面ドアに掲示すると書いてあったりするのに。

昼過ぎになり,さすがにもう判っていいのではないかと家にいる息子に電話したが通知はまだないようだ。その後すぐ息子が高校の入り口に見に行って見たら合格者リストが貼ってあり,幸い息子の名前もあった。前後して郵便も来た。

郵便に入っていたのはまず合格通知。A4の印刷で,校長先生のサインはあるが通知自体がコピーのようで合格者の名は書かれていない。他に提出書類の用紙が数枚,そして最初の学期の時間割,使用する教科書のリスト,通学補助に関する説明書。

私も帰宅してから高校の入り口にリストを見に行ったが,近づいてよく見ないと分からないような細かい,そっけないものである。

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後になって中学校の電子連絡帳にお知らせが来た。息子の中学では78%が第一希望の学校に合格,16%が第二希望以降に合格。残りの数パーセントの生徒は第二募集等で進学先を見つけるか,10年生という学年に入るか,あるいは9年生をやり直すなどの選択を新学期開始までにしなくてはならない。この手続きが詳しく書いてあった。

息子の親しい友人たちも幸い第一希望の学校に合格したようだ。

提出書類の期限は息子の行く高校の場合,合格発表から1週間以内である。


高校合格発表に臨んで
高校の合格発表が目前に迫る中,先日卒業した中学校の電子連絡帳に履修・進学担当の先生からメールがあった。

卒業後にこの連絡帳を使うことになるとは思わなかったので意外だったが,内容は合格発表について,次のようなことが書かれていた。

・合格の通知は郵送で届くが,共通出願なので合格レベルに達した学校のうち希望順位の最も高い1校のみからの連絡である。合格が決まってから行きたい学校を選ぶというわけではないからだ。

・通知は他に,出願時に記入したメールか携帯電話にも届く。その他ホームページに合格者リストを載せる学校もあるし,伝統的に正門ドアに合格者が張り出されることになっている。ただし出願書で合格の公表に同意している場合。

・出願したどの学校にも合格できなかった場合は教育庁から直接「残念通知」が届く。これには,点数がどのくらい不足していたかが分かる統計情報も含まれている。

・合格通知を受け取ったら,生徒はその学校に対し所定の期間に入学手続きを行わないと入学できない。その期間は3日から7日と学校によって違う。

・どこにも受からなかった場合,または合格した学校に行きたくない場合は履修・進学担当の先生に連絡を取る。新学期が始まるのは8月半ばであるが,それまでに二次募集などで進学先を見つけられる場合もあり,6月下旬から7月にかけてその手続きや説明会がある。

─ といった内容で懇切丁寧に書かれていたが,失敗した場合の手続きについての説明が詳しいので,少なからず不安になってしまう。


学歴と給与
11日付の経済紙 Taloussanomat に,卒業資格ごとの平均給与の統計が載っていて興味深かった。

フィンランドでも大学は狭き門であり,主に修士以上を目指す大学の募集人員1万7千に対し志望者は6万6千,学士程度相当するポリテクニックで集人員2万2千に対し志望者は7万1千。卒業するのも大変だが,人気の高い学科ほど給与が高いというわけではないのが判る。最も競争率の高い演劇学科は2%しか入学できない,つまり競争率50倍であるが給与はそれほど多くなく,地方公務員2794ユーロ(約31万円),国家公務員3221ユーロ(約35万円),民間3089ユーロ(約34万円)である。しかしこの分野はおそらく下積みは低賃金,成功すれば高所得と幅が広いのであろう。

全般に芸術系学科は競争率が非常に高い。募集数がそもそも少ないからだ。自然科学系では心理学,体育学,医学などの競争率が高い。

卒業資格ごとの給与の比較では最も高いのが医学博士(民間)の6799ユーロ(約75万円)などやはり医学系は高収入であるようだ。経済学,法学も博士クラスでは6000ユーロ前後。教員は3000ユーロ台,保育士が2500ユーロ前後。低い方の2000ユーロ程度には観光,農業,繊維,福祉などさまざまな分野の高卒に相当する専門学校卒業資格が挙げられている。

記事へのリンクは http://www.taloussanomat.fi/tyo-ja-koulutus/2010/06/11/katso-mita-unelmatyosta-maksetaan/20108300/139。ただし日数が経つと無効になるかもしれない。


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中学校卒業
昨日は息子の中学校の卒業式に行ってきた。

卒業式といってもタイトルがサマーパーティというだけあって,いつも通りあまり重々しくはない。生徒のバンドがにぎやかな音楽を演奏する中,次第に人々が入場してくる。

最初はおなじみの「夏の賛美歌」を参加者全員で斉唱。次に今度卒業する9年生の代表のスピーチ。それから歌や演奏があり,校長先生のお話と続く。

その後の出し物は,女性の先生たちによる『白鳥の湖』のパロディ寸劇であった。

最後に卒業証書授与。ステージの横でひとりずつ担任の先生から書類一式のフォルダを受け取り,握手をして赤いバラの花も1本受け取る。もっとも息子のクラスの場合は担任の先生が自分の子供の小学校卒業式のため欠席なので,代理の先生からだったのだが。受け取った生徒はステージの上に立って並ぶ。

卒業生はだいたいおしゃれして着飾っている。特に女子生徒はダンスパーティか結婚式かといった装いである。息子も今回スーツを買って着用した。卒業式の他にもそろそろ何かと必要かもしれないから。

この後はバンドの音楽とともに卒業生が退場し,会は終わりである。

家に帰ってきて卒業証書の入ったフォルダを開いてみると,入っていたのは最終成績書で,日本のように「~の卒業を証明します」といった文言の証書ではなかった。すかしの入った薄いA4の紙に各教科の成績が記されている。他に9学年の最終学期の成績書がいつも通りの紙に印刷されて入っていた。数学の成績が優秀だったことに対する奨学金も入ってた。現金で。

ともかく中学は無事卒業できた。高校に合格すれば8月上旬ごろから高校生活が始まることになる。


教育省の掲げる改革
2日付のAamulehti紙に,教育省の作業部会が提案しようとしている義務教育の改革についての記事があった。

この提案が通ると,まず小中学校を通して400時間の授業が増加される。現在の5750時間から7%ほど増えることになり,OECD諸国の授業時間の比較で少ない方から2位だったのがドイツと並び日本より少し少ない程度になる。増加する授業は体育と芸術科目で,これは1月14日に書いたとおり。

授業科目としては「演劇」と「倫理」が新設される。

外国語教育がさらに低学年で始まり,言語数も増える。最初の外国語(A1)は2年生から始まり,少なくとも3言語から選択できるようにする。2つめの外国語(A2)は遅くとも5年生から始まる。3つめ(B1)はおそらく選択だと思うが,6年生からになる。その時期に第二の母国語(フィンランド語が母語の生徒ならスウェーデン語,スウェーデン語が母語の生徒ならフィンランド語)の授業も始まる。外国語で授業を受けることも容易になる。

また科目の選択の幅が広まる。現在でも特に中学校ではかなり選択があるが,たとえば理科なら生徒の好みによって生物を多めにしたり物理を多めにしたりといったことが可能になるという。

現在ほとんどない学校のクラブにも時間が割かれるようになる。

この改革について6~7年生にインタビューした結果も載っていたが,「倫理って?」という反応が多いようだった。

さあどのように実現するだろうか。そのころ息子はもう中学校にいないのであるが。




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Sommoro

Author:Sommoro
フィンランドに通算十数年住んでいます。家族は妻、高校生の息子、そして大型犬。

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