スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

奨学金
土曜日は息子の通う中学校のサマーパーティ,日本的に言えば終業式だった。

今まで毎年夫婦で見に行っていたのだが,今回は卒業学年というわけでもないので特に見なくてもいいかと思って行かなかった。

午前10時過ぎ,学校から帰ってきた息子の「ただいま~」の声がやけに明るいので,成績がよかったのかなと思ったら「奨学金もらったよ」というのでびっくりした。

いつも終業式のときに,何人かの生徒に奨学金が授与される。いろいろな団体や基金や銀行,新聞社など企業がスポンサーになっているものもあり,受賞理由も優秀な学習成果をおさめたとかスポーツで活躍したとかさまざまである。金額も奨学金によって100ユーロだったり10ユーロだったりと幅がある。

最初に小学校の終業式で見て以来,何度も見るうちにいつかうちの息子も受賞してくれればなあと思ったが実際にそうなるとは思わなかった。こんなときに限って終業式を見に行かなかったのは残念だ。

と息子に言ったところ,終業式の授与ではなくてクラスで担任の先生から渡されたということだ。一緒にもらったリストによればこれは自治体の学校補助によるもので,「学習態度の優秀さ」で8年生の各クラスで1人が授与される奨学金らしい。金額は1人50ユーロ(約6600円)である。

200905stipendi.jpg

封筒の中に50ユーロのお札と,添えられた2つ折りの紙に Koulutuen stipendi lukuvuodelta 2008-2009(学校補助奨学金 2008~2009年度)とシンプルに書いてある。

毎学期の成績表には各科目に達成度と別に学習態度の点数がつくのだが,今回はそれが特によかったわけではないのになぜなのかはよく判らない。今までの蓄積が認められたのかもしれなし,別な理由があるのかもしれない。まあともかくめでたいことである。

学校は今日から夏休みになり,新学年が始まるのは8月12日。すでに真夏のような天気になっている。


スポンサーサイト

テーマ:子育て・教育 - ジャンル:学校・教育

大学生の就職意識
深まる不況でリストラのニュースが多いが,この就職難にもかかわらず,フィンランドの大学生は自分の進路についてはかなり自信があり楽観的なようだ。

これは25日付のAamulehti紙に載っていた,ドイツの Trendence Instituteが22か国の750大学196000人について行った就職意識に関する調査についての記事なのだが,たとえば自分の今後のキャリアについて心配していない学生は,技術系52.1%,商科系52.6%であり,ヨーロッパ平均 39.5%および32.6%と比べてかなり高い。

就職先を見つけるまでの期間の見込みでは,昨年度の調査での技術系4.1か月から今年は3.5か月,商科系3.9か月から3.1か月とむしろ短い期間で見つかると考えている。ヨーロッパの平均はどちらも4.2か月。

就職先が見つかるまでに応募するであろう件数,あるいは今まで応募した数は,技術系で昨年の17件 から16.5件,商科系24件から18件とこれも減っている。ヨーロッパの平均18.5件と24件と比べてもやはり少ない。

1週間に何時間労働するつもりがあるかという問いに対しては,技術系41.9時間,商科系41.4時間であり, ヨーロッパ平均43.6および44.7時間より少ない。ちなみにフィンランドの一般的な労働時間は37.5時間で残業はほとんどないのだが,週4時間くらいは残業してもいいと思っているということか。

初年度年収の見込みとしては,技術系32477ユーロ(431万円) ,商科系29293ユーロ(389万円) だがヨーロッパ平均では26129(347万円)23967(318万円)と比べてかなり高い。日本の相場からしても高めではないかと思うが,フィンランドの場合大学(yliopisto, korkeakoulu)は基本学位が修士で卒業年齢が高い(25~29才の世代で大学生はOECDの平均13.8%に対しフィンランドでは25.6%)ことや,同じ職種だと給料がほとんど上がっていかないこと,交通費が支給されないこと,なにより所得税が大違いということなどがあって簡単には比較できないとは思う。

人気の就職先としては,技術系では携帯電話メーカーのNokiaがダントツで25.3%,スイスの電力重電工業ABB13.3%,これらは以前からだが,今回はGoogleが急進で10.0%だそうだ。商科系では小売系列の Sグループ19.8%,Nordea銀行16.5%,Nokia16.3%と3位までフィンランドの国内企業になっている。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

花盛り
200905voikukat.jpg

土手の斜面に咲いたタンポポの花がまぶしい。庭では桜の花が満開で,りんごの花のつぼみもふくらみ始めた。他にもいろんな花が一気に咲き始めている。

ほんの少し前まで冬枯れだった大地が,一気に夏に変わっていく様は北欧らしい季節の移り変わりだなと思う。

それにしても,5月だというのに夏の盛りのような気候で,これでは夏本番はかえって天気が悪くなるのではないだろうかとちょっと心配になる。



テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

言葉の解釈
夕食の途中で,息子が唐突にこんな話を始めた。

「おとうさん,1本の木の幹が途中で折れて倒れているとして,」
「うん?」
Miltä korkeudelta puu on katkennut っていったら,どの位置のことだと思う?」

ちなみにこのフィンランド語は日本語訳するとしたら“どの高さから木は折れているか”ということだ。まあ訳した日本語で考えても正解にたどりつけるとはいえないのだが,参考までに。

息子がこれをどういうつもりで聞いているのか判らないが,とりあえず素直に考えて指で示しながら答えた。

「木の幹の,折れた位置の高さだろ。」
「そうか…」

あきらかにがっかりしている。さらに「お母さんは?」と妻に聞き,違う答えを引き出したいようだった。

それというのも息子の考えによると,聞いているのは折れる前の木のてっぺんの高さだというのだ。

それまで黙っていたのだが,実は先日の数学のテストが返ってきて,唯一間違えたのがこの問題だった。

200905matikka.gif

このところ数学では三平方の定理を勉強していて,これはその応用問題なのだ。息子は折れた点の高さを簡単に計算したのだが,斜辺の長さを足して折れる前の木の高さを回答にしてしまっていて,この間違いがくやしかったらしい。

私が思うには,Miltä korkeudelta puu on katkennut では倒れる前のてっぺんの高さとは解釈しにくい。息子のフィンランド語は現地の子供にひけをとらないくらいになっているとはいえ,まだこういうこともあるのかなと思ったが,さらに話を聞くと他にも同じ解釈をして答えた子がいたというので,フィンランド人でもそう解釈することもあるのかと,少しほっとした。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

若葉の季節
20090514koivu1.jpg

20090514koivu2.jpg

木々の芽吹きの季節,あっという間に景色が緑に染まってきた。

特に白樺の芽吹きはきれいで,毎年本当に楽しみだ。若葉の香りもさわやかで,うすい黄緑色のベールに包まれた木々の間を散歩するのはなんとも言えず気持ちがいい。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

新型インフルエンザ
新型インフルエンザがついにフィンランドにも上陸したそうだ。

ラジオのニュースで聞いたのだが,メキシコに2週間滞在して先週水曜日に帰国したヘルシンキ近郊の夫婦が新型インフルエンザに感染していることが確認されたそうだ。

すでに快方に向かっており,自宅で治療を受けているということだが,病院にも隔離されないし同じ飛行機に乗っていた人も「症状があったら」連絡してくださいということで,日本と比べるとだいぶ緊張感が薄いように思えた。後でネットのテレビニュースで専門家のインタビューを見てもだが,予想済みの出来事でたいしたニュースでないようだ。

息子は来月初めから日本に一時帰国する予定だが,こうも新型インフルエンザが広がってくると,旅行もあまり気軽にはできなくなってくるかなあ。とりあえず様子を見よう。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

税金の申告
何週間か前だが,今年も前年の税金の申告書類が送られてきた。

年間の所得とか源泉徴収とかがすでに記入されていて,最終的な税額が源泉徴収より少なければ払い戻されるし多ければ銀行振り込みの支払い用紙がついてくる。以前は全部自分で記入して申告したのだが,それよりは簡単になった。

そのままでよければ返信の必要はないが,内容を修正したければ用紙に記入して提出すると,数か月後にまた最終的な計算書が送られてくる。

私の場合は毎年ほぼ同じく通勤費の控除を修正として申告する。ちなみにフィンランドでは一般的には勤務先から通勤費は支給されないので自腹であり,やはり控除を利用して少しでもコストを減らしたい。

さて,ことしは修正申告がほとんどの場合オンラインでできるようになった。

http://www.vero.fi/veroilmoitus/ で右側にある Veroilmoitus verkossa のボタンを押すと,個人認証から始まって各項目の記入,提出までができるようになっている。

その下に Tutustu palveluun というボタンがあるが,これを押すとシミュレーションに入ることができる。架空の人物としてオンライン修正申告を体験するためのものだ。フィンランドの税金申告がどんなものか見てみたい方は試してみては。

その下には実際にオンライン申告をした人の数があり,現在16万ほどになっている。Yle放送のニュースによると修正申告をする人の数は約150万と見積もられているが,ネットを使った人は今のところ1割ちょっとということであり,政府としては作業量削減のためなるべくネットにしてほしいらしいが,この数は予想よりだいぶ少ないそうだ。

うちの場合,私はこのオンラインで申告したが,妻は去年までと同じく用紙に記入してポストに投函した。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

中国から清掃作業員
安い人件費のために国内の工場を中国に移転したりアウトソーシングして国内の生産力が減少することを,フィンランドでは「中国現象」(Kiina-ilmiö)というが,サービス業にまでこれが及んでいるようだ。

5日付のAamulehti紙によると,中国からの清掃作業員の雇用が増加しているのだそうだ。昨年,EU域外から雇用目的でビザを取得した外国人は約7600人で1位はロシアの2335人だが,中国は2位ウクライナの774人に迫る633人だったそうだ。

ある清掃サービス業者は北京で3か月のフィンランド語の研修の後,就業する中国人をフィンランドに呼び寄せている。中国人たちはフィンランド人と同一条件で雇用され,環境も気に入っているようであるし子供をフィンランドで就学させるという思惑もあるらしい。

フィンランドは現在,深刻な不況に直面していて大量解雇があいつぎ,失業率もうなぎのぼりだ。それなのに募集しても清掃作業員が集まらないというのである。

ときどき報道されているのだが,清掃作業員は病欠の日数が他の職種に比べとりわけ多い。肉体労働だからということもあろうが,フィンランド人にとってはモチベーションが上がらない仕事なのかもしれない。そのためか失業していても清掃作業に就業するのは二の足を踏むことが多いらしい。

一方,これは私見で統計もないのだが,フィンランド人は清掃作業を“消費”しすぎているのではないかという気もする。学校では生徒は掃除をせず業者まかせだし(参考:08年4月20日の記事),仕事場でも公共の場でもレンタルした場所でも,清掃作業員が掃除をするとなると遠慮もなく汚しっぱなし,散らかしっぱなしにする傾向があると思う。日本だとここまではしないと思うことがよくあるのだ。だからトータルの清掃作業量が多いのではないか。

しかし,フィンランド人家庭は掃除がゆきとどき,きれいに保たれていることが多いので,この辺にまたギャップを感じるのであるが…。

ともかく清掃作業員がたくさん必要な状況をつくりだし,なり手がいないので国外から雇う,というのが現状のようだ。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

職業実習
今週,息子は学校に行かず職業実習生として働いている。

なかなか実習先が見つからなかったが(→4月1日),結局近所の小さいスーパーで雇ってもらえることになった。家から歩いて1分かかるかどうかという場所なので,通勤時間がかからないのは便利だ。

労働時間は午前9時からの6時間。初日の今日は商品を棚に補充する仕事をし,立ちっぱなしなので疲れたようだ。

昼食はというと,近くの高校の食券を先週のうちにもらっていた。職業実習の間は勤務先で食事が出ればそれを食べ,そうでなければ本来給食の出る中学校で食べるか,遠い場合はそれ以外の学校で食べられるよう食券がもらえるのだそうだ。食事の内容は中学校とさして変わらなかったというから同じ給食システムなのかもしれない。

1日目は無事終わったが,今週末までどんな仕事が待っているのだろうか。


ハイキングコース
1日からの3連休は,もう真夏かと思うほど暖かくいい天気で,白樺もわずかに芽吹き始めた。

この陽気に誘われて,連日ハイキングコースを歩きに出かけた。近くに延長数十kmの「ビルギッタの道」(Birgitan polku)という延長数十kmのハイキングコースがあり,このコースのところどころは前にも歩いたことがあったが,今回はこれまで歩いたことのない部分を歩くことにした。

200905birgitan.jpg

先日入手した,地図や解説のついたパンフレットがなかなか便利だった。これは上記リンクからもダウンロードできる。

コースは湖畔や深い森の中,明るい野原など変化があり,アップダウンもあって面白い。有名なコースというわけでもないので,人とすれ違うのは30分に一度あるかないかくらいのものだ。ところどころ,ワラビの群生地(まだ芽は出ていない)やブルーベリー,コケモモが生えていたり(まだ実はなっていない)を見つけたので,また季節になったら採りに行ってみようと思う。

なかなかフィンランドらしい雰囲気の散歩だった。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報



プロフィール

Sommoro

Author:Sommoro
フィンランドに通算十数年住んでいます。家族は妻、高校生の息子、そして大型犬。

ショートカット
フィンランド三大誤解
東郷ビール フン族 サウナ
『欲ばり過ぎるニッポンの教育』
同感な点 変な点 教師の比較
学力関連
PISA 達成度 数学力 国語力
外国語教育
小学校英語 英語一辺倒 瑞語 選択肢 干渉
教科書見比べ
理科 数学 歴史
授業時間・日数
時間割 登校日数 1日多い
学級定員
長官提言 給与増の影響 動向 10年生 統計
校内問題
いじめ 暴力 護身術 警備員
進学問題
評価格差 選考基準 出願 合格点 進路問題
日本との違い
教育費 国旗国歌 採点 人種 解答欄 クラス移動

下のカテゴリー分類もどうぞ↓



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。