スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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旅は続く
今朝、通勤の途中で路上に何人もの警官が立っていたので、事故かそれとも取り締まりかと思ったら飲酒検問だった。

こんな朝っぱらからつかまる運転手もいるのかなと思ったが、そういえば5月1日のヴァップ(メーデー)が近い。年に2度、ヴァップと夏至祭の前夜は多くのフィンランド人が底なしに飲む日で飲酒運転も増えるから、事前に注意をうながしているのかもしれない。

ところで印象深かったのは、チェックが終わって警察官が言った言葉の "Matka jatkuu." だった。直訳すれば「旅は続く。」である。日本だったら「はい、行っていいです」とか「ではお気をつけて」とでも言うところだろうか。

まあフィンランド語の matka は大がかりな「旅、旅行」だけでなく、työmatka といえば「通勤」だし välimatka なら「距離」といった意味になる。それにしても主語が自分でも相手でもない Matka jatkuu. という表現のそっけなさ、簡潔さはなんだかフィンランド語らしいなあと思った。


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春の陽気
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ここ数日、とてもいい天気が続いている。朝は0℃前後まで下がり霜も降りるけれど、日中は15℃を超える陽気になって温度差が激しい。日が急に長くなって、夜は寝るころ夕焼けが見えている。

木々はまだ芽吹いていないが、白樺の小枝をよく見たら細かい緑の芽が出かかっていた。ブログを見返したら、去年は4月29日に芽吹きが始まったと書いたのだった。今年はどうだろう、あと10日くらいか。それにしてものどかな天気だ。


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国内に時差?
22日付のAamulehti紙に小さく出ていた記事によれば、フィンランドのオーランド自治州が標準時を1時間遅いスウェーデン時間に変更することを画策しているそうだ。

オーランドはバルト海のフィンランド本土とスウェーデンの中間に位置する群島地域で、バルト海クルーズの大型客船も寄航し、のどかな海洋リゾート地として訪れる人も多い。

人口約2万6千の住民のほとんどがスウェーデン語話者で独立の気質が強く、最終的に住民投票でフィンランドへの帰属を決めた歴史があるが、現在でもフィンランドの他の地域と違ってフィンランド語が必修言語でないとか、独自の切手があるなど大幅に自治権を認められている地域である。90年代にオーランド・ドルという独自通貨の発行さえも試みられたが、さすがにそれは実現しなかった。

そして今回の標準時変更案。たしかにフィンランド本土とよりはスウェーデンとの交流の方が密なのかもしれないが、フィンランドは東西600kmほどの国で、こんな小さい国の国内に時差があることになったとしたらちょっと驚く。

新聞も新聞で、「CET(中部ヨーロッパ標準時)への変更案」でもよさそうなところをわざわざスウェーデン時間と書くところに、微妙な感情が見え隠れしているような気もする。


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掃除のアウトソーシング
これも18日付のAamulehti紙から。タンペレ市では、市の専属職員が行っていた学校の清掃作業を外部業者へと委託する割合が増えており、これによりコストを10~20%削減できるが、その品質の悪さが問題になっているという。

市内のある小学校では、清掃済みの教室に洗剤のプラスチック瓶が残っていたり、体育館の洗剤のふき取りが充分でなく滑る心配があったり、教室が掃除されてなかったりといったことがあったらしい。

また作業員の経験が充分でないため、教師が掃除のしかたを教えたりしなければならないこともあるという。

業者の責任者が言うには、学校からそういった苦情がないので詳しいことは分からないのだそうだ。が、市の担当者は伝えてあると言っている(まったく…)。

現象自体はアウトソーシングに伴う問題ではあるだろうが、それにしても、日本人としてはなぜ掃除くらい生徒がしないのかと思う。息子も、今まで通った学校で掃除をしたことはない。

市は清掃業務に1千万ユーロ(約16億円)を使っているそうだ。そのうちどれだけが学校の清掃かは分からないが、面積からすればかなりの割合だろう。予算がなくてクラス定員が増えそうになったり(⇒2月20日)、教科書が不足したり(⇒07年9月20日)などの問題があるのだから、学校の掃除くらい生徒がすることでいくらか経費削減ができるのではないか。

しかし記事の議論を読んでいても、生徒自身に掃除させるなどということは微塵も思いつかないようだ。


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高校の難易度表
18日付のAamulehti紙に、ピルカンマー地方の各普通高校の昨年の合格者の最低点と、高校が設置した合格最低基準点、つまり足切り点が出ていた。いってみれば難易度一覧である。

フィンランドの高校には入学試験はなく、合否は中学の成績で決まる。成績が4~10なので、合格点はこの成績の点数での表示になる。

ピルカンマー地方には38の高校があり、うち11は中心都市であるタンペレ市にある。全体としては難易度の高い高校は都市部にあり、周辺部に行くにつれて低めになる。昨年の合格最低点が最も高かった高校では8.09、次が8.00の3校でいずれもタンペレ市内。最も低かったのも同市内で 6.17であるが、これは大学・研究所が多く外国人が多く住む地域で、フィンランドに来て間もない生徒の入学を高校の校長が特別に認めたのかもしれない。

高校入学許可の最終的な権限は校長にあり、さまざまな状況や能力の可能性を勘案して合否決定しているようだ。記事にはいくつかの学校の校長のインタビューも載っていたが、ある校長は成績が低い生徒を入学させても結局はついていけないという事態を引き起こすため基準を高くしているといい、別な校長は子供は変化するもので高校入学時の成績のみで決められないし、行き場がなくなるより高校に行かせた方がいいという考えだった。

足切り点はタンペレ市の全高校で7.00、他は高くて7.50、高校によってはないところもある。息子が行くとしたら最寄の高校は去年の最低合格点が7.58、今年の足切り点が7.40。なんとかこのラインはクリアして欲しいが…。


自転車泥棒
息子が自転車を盗まれてしまった。

近所の友達の家に自転車で遊びに行って、帰ってくるときうっかり歩いてきたのだが、自転車を置いてきたのを思い出したのは次の日になってからだった。息子は鍵をかけてあるからまだ後でも大丈夫、と言っていたのだが、それでも早いほうがいいと取りに行かせたところ、もうすでになくなっていたのだった。

2008041pyora.jpg


公園に隣接した住宅地で、住人でない人も多く通るところである。

自転車は3年ほど前に量販店で買ったものだった。妻が同行して警察に届けたが、車体番号など決め手になる情報はないのであまり見込みはなさそうだ。

これからいよいよ自転車の季節だというのに残念だ。


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物理とPhun
春学期後半で始まった物理は、近々テストがある。範囲は振動と音や波の性質、伝わり方、光の反射や屈折などだ。

一部は日本の理科で勉強した分野でもあるが、なぜか息子は物理に苦手意識を持っているようだ。

さて、たまたま物理の法則を画面上で再現する Phun というフリーソフトを見つけたのでインストールしてみた。

200804phun.jpg

画面上にお絵かきの要領でさまざまな物体を置いたりつなげたりし、スタートボタンを押すとそれらがどのように動いていくか観察できるというものだ。

重力や摩擦をなくしてみたり、時間を速くしたり遅くしたりなどいろんな設定で実験できる。また欧州言語だけだが、フィンランド語を含む13か国語に表示を切り替えることもできる。

デモやダウンロードはこちら → http://www.phun.at/

物理の実験は、本物の物体を使って行うのがいいとは思うが、重力をなくすなど非現実的なことを試したりできるのはなかなか面白い。

今回のテストの範囲は力学とはあまり関係ないので直接役立つわけではないが、こんなものも使って物理に興味を持ってくれるといいと思う。


教職員の現状調査
フィンランドの教職員組合(OAJ)が先ごろ行った調査の報告書によれば、子供の落ち着きのなさや自分勝手さといった言動のために教師の疲労やストレスが増大しているらしい。

調査結果によれば、56%の教師が生徒に充分な時間が割けないと答えているが、特に生徒数が20人を超える場合は72%、26人を超えると82%という高率になる。この原因として、40%の教師が近年の業務の増加を挙げている。

近年の予算の制約は教師に節約を強いるものともなっていて、何らかの節約を余儀なくされたと答えた教師が半数に上る。特に教材を節約しなくてはならないということだ。

4分の1の教師に身体的な暴力やその恐れがあり、また40%は生徒の親から妨害されていると感じている。

そういえば少し前に息子が、授業のグループ分けが異なる物理の授業のときは静かでいいと言ったことがあったので驚いたのだが、授業中の態度の悪さでまいっている教師は多いようだ。

日本のニュースでも同じような傾向の話を聞く。教師をとりまく状況については、まだ日本よりフィンランドの方がましなのではないかと思っていたのだが…(参考:07年2月15日の記事)。

職場の雰囲気自体には60%が満足しているが、現状に不満を抱く教師は3分の1に上り、職業選択をやり直すとしたら再び教師の道を選ぶと答えたのは45%しかないそうだ。

こういった傾向が続くと、フィンランドの教育の良いところが失われていってしまうのではないかと気がかりだ。


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算数の達成度調査の結果
フィンランド教育庁が行なった、6年生の算数の達成度についての調査結果が教育長のホームページの報告にあった。

この調査は2007年3月に全国の6年生約6800人の生徒を対象にした調査で、正解率は平均62.2%で前回の2000年の調査より向上している。男子の平均は多少女子より高く、これは2000年から逆転しているということだ。

全報告書へのリンクはhttp://www.oph.fi/julkaisut/2008/matematiikka_6luokka_2007.pdf

Aamulehti紙に書いてあったのだが、興味深いことは、使った数学の教科書により統計的に有意な達成度の違いが出ているそうだ。最も高かった Matikkamatka という教科書を使った生徒の平均は最も低かった教科書使用の
生徒に比べ8.4ポイント高かったという。しかしこの教科書は7.6%しか使われていない。

ちなみにフィンランドでは92年に教科書の検定が廃止されており、教科書の選択は教師に任されている。


監視カメラが増えている
3月31日のAamulehti紙に主要都市での防犯用監視カメラの設置状況についての調査結果が載っていた。

それによるとタンペレ市には1200台、ヘルシンキ空港のあるヴァンター市には1000台のカメラが設置されているそうだ。トゥルク市や首都ヘルシンキ市では設置台数が把握されていないという。

タンペレ市の1200台のうち400台は病院や福祉施設等にあり、残りは主に学校、保育園、公共施設、路上にあるそうだ。

防犯カメラという看板だけで実はカメラがなかったり、にせもののカメラだったりということもあるようだが、設置台数は増加の一途だそうだ。実際のところ私もそれほど多くカメラがあるとは知らなかった。

カメラのおかげで犯罪やいたずらが究明できた例もあるようだが、こうでもしないと安全が保てない社会になりつつあるのかなあとも思う。


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Sommoro

Author:Sommoro
フィンランドに通算十数年住んでいます。家族は妻、高校生の息子、そして大型犬。

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