スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

眼鏡
息子の初めての眼鏡ができてきた。

われわれ夫婦ふたりとも近視なので息子も近視になるだろうと思ってはいたが、しばらく前からもう黒板の字が見づらくなったと言い始めていた。

どういう手順で眼鏡を作るべきか分からなかったので、まず学校の保健の先生に相談させた。保健の先生は簡単な検眼をした後、眼科医への紹介状(lähete)を書いてくれた。これを持っていくと医療費の相当部分が無料になるのである。眼科医で眼鏡の処方箋(?)をもらい、近所の眼鏡店に持って行ってフレームを選び、眼鏡ができてきたというわけだ。

まあ、眼鏡店に直接行って検眼してもらっても費用は変わらなかったかもしれない。

眼鏡店では、完成までに2~3日かかるのでできたら連絡しますと言われたのだが、一向に連絡がない。そこで息子が店に行ってみたところ、手違いで時間がかかっていると言うのである。この辺がフィンランド、日本だったら同日中にできるだろうに…。

結局1週間待たされてやっとできてきた。価格はフレームとレンズのセットで119ユーロ(約19000円) だった。


スポンサーサイト

テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

評価点を上げる方法
3月21日に書いた歴史のテストについて、歴史の担当の先生に電子連絡帳で問い合わせていたのだが、その返信があった。

それによると、書かれていたコメントはやはり "Laajuus" であり、ここで言及すべき多くの事柄が欠けていたということだった。

十分な解答ができないのはフィンランド語のハンディのためもあるということを先生は理解していて、高校入学の判定基準となる8年生の歴史の成績を上げたいと本人が思うなら、教科の内容に追加して自主的に、たとえば日本の歴史に関する研究を提出することで考慮することが可能ということも書かれていた。

息子の場合、フィンランドの教科と別にやっている日本の教科の勉強が生かされるということなら特にありがたい。

言葉のハンディに限らず自主的な追加の勉強で評価点を上げてもらうことができるということは、前にも他で聞いたことがある。生徒のやる気を引き出したり得意な分野を伸ばすという点でも、フィンランドらしく柔軟で良いシステムだと思う。

具体的にどうするかは、秋に新学年が始まってからまた話し合うことになっている。


テーマ:子育て・教育 - ジャンル:学校・教育

朝の風景
イースターの4連休中だが、特にどこへも出かけずに家でのんびり過ごしている。

気温は低いが天気はいいので、犬と散歩するのが楽しみだ。湖畔を歩いていると、湖の向こう岸の木々の枝が樹氷で白くなっていた。遠くからでも結晶が朝日を反射してきらきら光るのが見える。

200803jarvi.jpg

水面からは湯気が立ちのぼっている。こちら側には樹氷はないのかなと見回すと、木々は白くなっていなかったが空中を光るものが舞っている。ダイヤモンドダストにしてはちょっと大粒。どうやら木の枝についた樹氷が舞い落ちているらしい。これもきれいだ。

そう、フィンランドの冬はこうだったはずじゃないか。この冬は暖冬でダイヤモンドダストもほとんど見なかったしオーロラも見えなかった。樹氷を見たのも久々だ。

本来の冬を忘れそうな今になって、自然はちょっとばかり冬らしい表情を見せてくれた。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

歴史の試験~読解力の差
先日あった歴史の試験が採点されて返ってきた。

試験範囲はアメリカの開拓時代や中国の植民地化から革命、日本の近代化、ロシア帝国末期、フィンランドのロシア化政策とかなり広い。穴埋め問題もあったが記述式問題が主で、中でもフィンランドのロシアによる第一次抑圧時代については、予告されていたとおり論述式問題だった。A4用紙の1ページ全部、25行ほどの罫線がある解答欄に、息子は本番で20行ほどの回答を書いた。

200803his-esse.gif

採点は9点中4.5点で、先生のコメントは回答の下に短く、

- Laajuus

と書いてあるようだ。「広さ」という意味だが、もっと内容を広く展開させなさいという意味なのだろうか。息子はよくここまで書いたと私は思うし、フィンランド語の補助授業の先生に聞いても何が足りないのかよく分からないということだった。

歴史の先生本人に聞いてみればいいのだが、この先生は先日奥さんが出産したため育児休暇中で、不在なのである。

ここは教科書で3ページほどの章で、息子は試験前に教科書の内容をもとに作文して備えていた。その下書きもかなり長かった。あまり長いと憶えきれなくて本番でうまく書けないかもしれないから、重要な点を中心に短くしてはと言ったのだが、息子が言うにはたとえ内容が同じであっても長いほどよく、裏面にまでわたって解答を書く生徒も珍しくないのだそうだ。フィンランドで職業訓練の学校に通ったりして作文の課題をやってきている妻も同意見だった。

このようにフィンランドの試験では長く回答を書くことが多い。日本では学校で「要点をまとめる」とか「箇条書きにする」とか「一目で内容が分かるように書く」といったことをよくさせられたと思う。短くてエッセンスの詰まった表現がよい文章という傾向がある。こちらでは箇条書きは、もちろんあるけれども文章の中に内容を埋め込むことの方が主流に思える。

理科の教科書の比較のときも書いたが、フィンランドでは一目で分かることより文章がきちっとしていることが重要視されることが多いと感じる。そのためかビジュアルより文章での表現の比重が大きいと思う。フィンランドの子供の読解力が高いのはそういった文章を読み、そして書く練習が自然と多くなるからではないか。こういう状況の中では表現も文章表現が中心となり、すると読み手としては読解力が必要、という循環ができあがっているのではないかという気がする。

日本は逆で、要点の詰まった、見やすい、短い文で表現する訓練を詰むことで読解力がそれほどなくても内容が分かるような表現ができるようになり、そのぶん読解力の必要性は少なくなる。そうするとより内容を分かりやすくしなければならないという逆の循環になる。

まあ実際はそれほど極端ではないけれど、やはりこういった差はあるような気がする。

最近日本で「読解力が低下」と心配されているが、表現や伝達のスタイルがこのように異なるなら、読解力だけを取り上げて低い低いと心配しなくてもいいのかもしれないと思う。日本人はなにしろ「何々が他の国より劣る」ということにすごく過敏で、読解力が他国より劣っているとなると「読解力を上げなくては」という論調になりやすいのだけれども。


テーマ:子育て・教育 - ジャンル:学校・教育

春学期後半始まる
今週から春学期後半が始まり、時間割も変わった。

lukuj-2007-4.gif

前半と同じく33時間である。物理は中学に入って初めてだ。スウェーデン語は秋学期前半以来数か月ぶりで、以前の内容を思い出しつつ新しいことを覚えなくてはならない。しかも月曜日は英語、フィンランド語、スウェーデン語とたて続けにある。

フィン語(外)と書いたのは外国人子女向けフィンランド語で、春学期前半も予定されていたのだが担当の先生が病休とかで行われなかった。その分2倍あるのかと思ったらそうでもないようだ。半学期分の授業、しないまま終わってしまうのか。

このような期間ごとの時間割は、一定の期間ずつ各科目に集中できる点はいいと思ったが、この学年では秋学期後半の授業数がやけに少なく、しかも歴史や地理など読むものが多くて負担が大きい科目が春学期前半の授業数が多い期間にかたまってしまったという不便もある。時間割を作る方も、なかなか全員に都合よくはできないのだろうけれども。

↓この学年の、以前の各期間の時間割
[READ MORE...]

テーマ:中学校 - ジャンル:学校・教育

高校卒業資格試験・英語
今ちょうど高校卒業資格試験(ylioppilaskirjoitukset)の真っ最中で、何日かごとに行われる各科目の試験ごとに新聞に論評が出るのだが、14日にあった英語の試験についてはAamulehti紙にかなり厳しい批評が載っていた。

批評しているのはカナダ生まれで大学で英語を教えている Mary McDonald-Rissanen氏であるが、彼女によるとこの英語の試験は古くさく、難しくつまらないもので、問題文が難しいだけでなく回答の選択肢が、受験生を惑わすようにわずかな違いしかないものを並べているという。このような試験では、英語の理解力よりは、注意力や論理を試しているようなものだと。

また、文法事項など細かい点にこだわりすぎている。このような試験は学校での英語教育が文法重視で、会話や自己表現能力の習得が足りないことの反映だとも言っている。

なんだかまるで日本の英語教育についての批判のようにも聞こえる。今の日本の英語の教科書を見ると私の世代よりはだいぶ変わったと思うが、それでもまだフィンランドの英語の教科書の方が文法より実際の運用に即しているように思える。これでもまだ十分でないということか。

なお、興味があればこの試験問題は http://www.aamulehti.fi/extrakuvat/englishpitka.pdf からダウンロードできる。 http://www.aamulehti.fi/teema/ylioppilaskirjoitukset/68246.shtml に他の科目の問題もある。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

+Jを使ってみた
200803plusj.jpg


最近発売になった、管理工学研究所 +J for S60を携帯電話にインストールしてみた。

これはノキアの英語版、中国語版、タイ語版の携帯電話で日本語を表示したり入力したりできるようにするソフトだ。

作業は日本語用フォントと+J本体をパソコンにダウンロードして、携帯電話を接続してPCスイートからインストールすることで簡単に終わった。電源を入れなおすと多少フォントが変わって、日本語が表示できるようになっている。携帯電話の各機能やインターネットのブラウザでも日本語のページが表示されるようになった。

日本語入力は「松茸」というFEPで、慣れないうちは操作に少々戸惑うが、英語専用携帯電話で日本語の表示や入力が可能になるのだからありがたい。ネットでの評判はまずまずのようだ。

試用期間は30日間。価格は5000円なので、試用期間後はどうするかまた考えよう。


テーマ:海外生活 - ジャンル:海外情報

通信教育の添削
息子は日本の教科を通信教育で勉強しているのだが、ふだんのワークブックの勉強に加え、1か月に1回、問題に解答して日本に送り添削してもらうことになっている。

添削はたいへん丁寧で、答えの導き方や参考になる内容が書き込まれているのでいつも感心している。

さて、1月に提出した回答が添削されて返送されてきた。いつも他の数学、理科、社会はまあまあなのだが、だいたい国語は相当直されている。

今回の国語の内容は『走れメロス』と『五重の塔はなぜ倒れないか』である。その中の『走れメロス』についての問題で、

    傍線(1)「悪い夢を見た。」とありますが、それはどういうことですか。

というものがあった。息子は回答に

    セリヌンティウスとの約束を果たすことをあきらめようとしたこと。

と書いたが模範解答は、

    戻ってくるという約束を破ろうとしたこと。

となっている。それほど遠くない答えだったのではないかと思うのだが、息子の答えではバツなのだ。

『五重の塔はなぜ倒れないか』では

    傍線(1)「剛構造」と傍線(2)「柔構造」について、それぞれどういうものか説明しなさい。

という問題があり、「剛構造 」については

    柱や梁を太くし、結合部を頑丈にして地震の力による変形に耐えようとする構造

と書いて三角。回答の最後に「。」がついていなかったからである。「柔構造」についても同様だった。内容は正しかったのだが。こういったことでかなり点を失っている。

私は採点について不満なわけではない。むしろ、日本の回答のしかたを身につけるのにはいいと思う。こちらでもミスがあればもちろん減点されるが、その程度はまだしもゆるい。日本で回答にこういった厳密さが求められることは、こちらで暮らしているとついつい忘れてしまうのだ。


テーマ:日本語教育/異文化コミュニケーション - ジャンル:学校・教育

高校出願始まる
今週から高校への共同出願が始まっている。中学を卒業する生徒は大学進学を目指す普通高校(lukio)と職業高校(ammattikoulu)あわせて5つまで出願することができる。

以前も書いたが(→06年12月26日)フィンランドでは高校の入学試験はなく、中学での成績で選考される。このため生徒は中学での自分の成績と目標の高校の難易度を勘案して出願校を決めることになる。

今年から出願は基本的にネットで行われるようになった。同時に親の署名がなくなったため、極端にいえば生徒が親の意向を無視して出願できる。

出願は今月20日まで。息子には今年は関係ないが、2年後には悩んでいるかもしれない。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

フィンエア今夏の料金
夏は例年どおり母が日本からやってくるので、そろそろ飛行機の予約を考えなくてはならない。

フィンランド航空の日本のWebページを見たら、ちょうど夏の料金が出ていた。

ちょっと驚いたのは、料金が5月26日から8月3日発まで同じということだ。去年までは、8月に向かって次第に上がっていったのだが、今年はこんなに長く同じ料金が続いている。となると早く来た方が安いというわけでもなくなる。

そしてがっかりしたことに、この料金の適用はフィンランド国内ではヘルシンキだけだ。ヨーロッパの多くの都市へはヘルシンキ往復と同じ料金なのに、国内線は追加料金になるのだ。試しに国内線接続で料金を出してみたら何万円も高くなってしまった。同一料金適用都市は毎年変わるけれど、国内線がひとつも使えないということはここ何年かはなかったと思う。しかたない、ちょっと遠いけれど今年はヘルシンキ空港まで送迎するか。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

続・数学の記号
数学の記号の日本との違いについては以前書いたが、息子の教科書を見ていたらまた見なれない記号があった。

200803merkki.gif


この中の || という記号だ。プログラミング言語で使う OR演算子では、もちろんない。

問題文を読んだら分かったが、これは数式に含まれる演算ではなく、「両辺に~という演算をする」という数式の操作を表す記号なのだ。

  x - 12 = 13 || + 12

の場合、「両辺に 12 をたす」という意味になる。よって結果は、

  x = 25

ということになる。

プラスマイナスだけでなく、両辺を 2 で割るなら「||:2」 だし、両辺に x+1 をかけるなら「||・(x+1)」と書く。「両辺に何々する」と言葉で書くより便利かもしれない。

ただ、これがどの国で使われているのかちょっと気になる。日本では使わないと思うが、フィンランドで使うのだからたぶんヨーロッパのほかの国でも使うのではないだろうか。

で、検索しようとしたのだが、「||」だと punctuation mark 扱いなのか、検索できないし他の語句に加えても検索結果が変わらないのだ。

こういう文字列を検索する方法はありましたっけ?


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報

楽器の演奏のテスト

200803keyboard.jpg


スキー休み後半も相変わらずアウトドア向けの天気ではなかったためか、息子はおもちゃのキーボードに凝っていた。

息子は特に楽器は弾けないのだが、休み明けに音楽の授業で「何か楽器を演奏する」というテストがあるそうなのだ。楽器は限られていてリコーダーは入っていない。妻のギターを弾くことも考えたが、ギターは付け焼刃ではちょっとできるようにならない。

で、うちにあったおもちゃのキーボードをいじり始めたのだが、やってみると面白いらしくはまってしまった。といっても高度なものでなく、日本の音楽の教科書に出ていた、ホルストの「木星」のサビの部分の主旋律を片手で弾くだけなのだが。音符と鍵盤の関係がやっと分かってきたらしい。

以前も書いたが、中学校では選択科目を別にすれば音楽の時間は7年生の間しかなく、それも週にたった1時間。しかも授業の様子を聞けば教科書は使わず、歌をうたったとかCDを聴いたとか好きな楽器を好きに弾いたとか、音楽の基礎を習得させるような内容がまるでないのである。まあフィンランドのことだから先生による違いも大きいかもしれないが、小学校から中学校にかけて何校かで大差なかった。

こんなだから、こちらでの音楽の成績は良い方だったにもかかわらず、夏休みに体験入学した日本の学校での音楽の試験は惨憺たるものだった。楽譜の読み方の基礎が全くできていなかったのである。

しかし、フィンランド人の音楽への関心はむしろ高い。アマチュアグループも結構あるし、合唱のレベルも高いと言われている。学校で習わないとすれば家庭や稽古事などでそれぞれ習うのかもしれないが、このギャップはちょっと不思議だ。


テーマ:北欧 - ジャンル:海外情報



プロフィール

Sommoro

Author:Sommoro
フィンランドに通算十数年住んでいます。家族は妻、高校生の息子、そして大型犬。

ショートカット
フィンランド三大誤解
東郷ビール フン族 サウナ
『欲ばり過ぎるニッポンの教育』
同感な点 変な点 教師の比較
学力関連
PISA 達成度 数学力 国語力
外国語教育
小学校英語 英語一辺倒 瑞語 選択肢 干渉
教科書見比べ
理科 数学 歴史
授業時間・日数
時間割 登校日数 1日多い
学級定員
長官提言 給与増の影響 動向 10年生 統計
校内問題
いじめ 暴力 護身術 警備員
進学問題
評価格差 選考基準 出願 合格点 進路問題
日本との違い
教育費 国旗国歌 採点 人種 解答欄 クラス移動

下のカテゴリー分類もどうぞ↓



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。