スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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医者の予約
今週、息子の中学校はスキー休みだ。

とはいっても暖冬であまり雪がなく、スキーにいそしむというわけでもない。この際、通信教育の日本の勉強など、時間のあるときにがんばってもらわなくてはならない。

もうひとつ、最近近視になってきたようなので眼科医に行かせようと思った。この国では、医者でも床屋でもとにかく事前に予約してから出向く。保健の先生に紹介された眼科医に先週何度も電話したのだが、話中か、でなければいくら待っても出ないのである。

月曜日の朝、電話はやっと通じたが、取れた予約はスキー休みの翌週になってしまった。

さらに、この週末に息子の奥歯が少し欠けた。痛みはないようだが、舌の側面に擦れるし早急に治療しなくてはならない。本来なら公共の歯科に行けば子供は無料だが、何か月先になるか分からない。多少出費があってもさっさと治療した方がいいと思った。

で、われわれ夫婦が何度か行っている歯科医に電話したのだが、もう新患は受け付けていないという。そこで近くにある小さな歯医者に電話したら、こちらは2か月近くも先になると言われた。少し離れた町の、何度か聞いたことのある歯科医院でやっと取れた予約が3週間先である。こんなふうに予約を取るだけで一仕事なのだ。

歯科に限らず、この国では治療の待ち行列が長い。手術待ちなどは深刻である。とにかく健康を維持して医者に無縁で済ませたいものだと、あらためて思った。


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学級定員の続報
20日に書いたタンペレ市の教育予算の問題だが、22日付Aamulehti紙によると、市議会で40万ユーロ(6300万円)の追加予算が可決され、今年秋からの新学期にクラス定員を増加しなくてもよいことになったそうだ。

とりあえずこれまでと同じ定員にできるということで、まあよかった。


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給与増が学級人数に影響
教員の給与が10%ほどベースアップされることになったが、19日付のAamulehti紙によるとタンペレ市では教育予算の増加分のほとんどをこの支出につぎこんでも現状の教員数を維持するのが困難となり、教員数が減らされる見通しだという。

結果として、クラスの人数が現在の平均19人弱から2人ほど増加し、保育園については現在4週間の夏休みが5週間になるそうだ。

クラスの人数が19人とは少なく思えるが、たとえば少数派の宗教の時間、移住者子女向けのフィンランド語など少人数を余儀なくされる授業も含まれるし、低学年の方が定員が少ない。このため人数の多い授業では30人を超えることもある(参考:07年1月26日の記事)。

また、科目によって、たとえば数学や語学ではクラスを2つに分けたり2クラスを3つに分けたりして少人数で授業する場合も多い(習熟度別というわけではない)。この点、いつも同じクラスで授業を受ける日本の学校より柔軟性があると思っていたのだが、こういった少人数のクラス編成も減る可能性があるという。

たまたまタンペレ市が記事になったが、予算状況の厳しい自治体は多い。なるべく教育にしわよせが行かないといいのだが。


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やっと寒くなった
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やっと今週後半になって気温が下がってきて、今朝は -18℃くらいになった。例年ならそう珍しくない温度だが、この冬としては一番の冷え込みだ。湖の解けていた部分もしっかり凍った。

この気温になったらぜひしようと思っていたことがある。冷凍庫の霜取りだ。冷凍庫は縦に2ドアの200リットルくらい入るもので、食品をたくさん保存してあるが霜もよく付く。気温の低いときに中身を外に出して霜を取るのを例年なら11月と3月くらいの寒い日にできるのだが、この冬は今までできなかった。

急いで中身を出し、電源を切ってドアを開けておく。冷凍庫の中は霜だらけである。

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ふだんなら一晩くらい放っておくが、今日は気温が上がりそうなので扇風機の風を当てて早急に解かす。その間、食品はベランダに置いておく。

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2時間ほどで霜はすっかり解けたので拭き掃除をしてからしばらく乾かし、電源を入れる。そろそろ気温も上がり始めたので急いで冷凍庫に食品を戻して作業完了。あーすっきりした。

今日の最高気温は -5℃ほどだが、この寒気もあまり長続きはしないようだ。



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月の光
明け方、目を覚ますと月の光がこうこうと窓から差し込んでいた。半月だった。

明け方の半月だから下弦の月かあ…。と寝ぼけた頭で考えつつ、あれ何かおかしいなとも思ってみる。西の空に出ているから実は上弦の月だ。日本での、上弦の月は夜半には沈むものという考えがこびりついていて勘違いしたのだが、「夏の月」で書いたように高緯度地方では月が妙な時間に妙な位置に出ていることがあって日本で習ったようにはいかない。

月の出が毎日50分ずつ遅れる、というのも小学校の理科で習って疑いもしなかったが、実は高緯度になると前日より早く月が出ることもあれば2時間遅れることもある。だいたいなぜ月の出の時刻で教えるのだろう。せめて南中時刻が50分ずつ遅れるといえばまだ近い値になるし、月の入りはその前に月が見えているから時刻を実測しやすいけれど月の出はいつ起こるか分かりにくいというのに。

また金星は日の入りのすぐ後か日の出前と習ったが、高緯度だともっとずっと幅があり、真夜中近くに見えることもある。

それから3つの明るい星を結んだ夏の大三角、冬の大三角というのがあるが、こちらでは真冬に夏の大三角がよく見える。冬の大三角も見えることは見えるが、シリウスが低い位置なので木立ちなどに隠れると三角形に見えないことが多い。夏はというと、白夜なので三角形どころか星が見えない。

日本の小学校の理科の教科書を息子に勉強させていて、星の動きについてはこんなふうに説明しにくいことがいろいろあった。一方、フィンランドの理科(自然科)ではなぜか月や星の動きはあまり出てこなかったと記憶している。


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自治体ごとの教育費比較
12日付のAamulehti紙に、昨年のピルカンマー地方の小学生1人あたりの自治体の教育費支出の表が出ていた。

これによると、支出の多い自治体では Kihniöの6960ユーロ(109万円)、少ない自治体ではYlöjärviの4457ユーロ(70万円)で、かなり差がある。学校ごとの比較だとさらに幅が開き、特殊学級のみの学校で12537ユーロ(197万円)なのを別にしても、多い学校では1人あたり10670ユーロ(168万円)、少ない学校で4227ユーロ(66万円)だった。

この、最も多い学校は昨年10月28日に書いた、オオカミを避けるためにタクシー通学の範囲を広げた学校である。そのコストもあるが、やはり人口密度が低い地域や小さい学校ではコスト高になりがちなようだ。

コストの低い自治体の担当者のインタビューも載っていたが、最も安かったことに多少とまどっているようで、クラスの生徒数も特に多くはなくコスト削減を目指したのではないと強調していた。

いずれにせよ、義務教育だけでずいぶんかかるように思える。以前教育費について書いたように、フィンランドではほとんど保護者が支払う教育費がないので、その分自治体支出が多いのだと思うが、日本だとどのくらいなのだろう。


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暖冬の影響
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たびたび書いているが今年の記録的暖冬はまだ続いている。

例年なら -10℃や-15℃で普通のこの時期になっても、まだ0℃前後。地面にはまだかろうじて雪があるが、道路は泥だらけだ。犬を散歩させると泥汚れで大変なことになる。湖の氷もあちこち解けているのでクロカンスキーもできる場所が限られ、スケートの屋外リンクは使えない。からっと晴れもしない、じめじめした天気が続く。

息子の通う中学校の校長先生からの電子連絡帳へのメッセージで、雪玉投げをする生徒についての注意があった。学校の敷地内での雪玉投げは禁止されており、目に当たったりして怪我をすることがあって危険なので、違反した生徒はその日のうちに居残りをさせるといった内容であった。

普通の冬だったらこの時期に雪玉など作れない。気温が低いときのパウダースノーは握っても固まらないから。今年は雪自体がずっしりと重い。

例年、冬になると凍った湖や海の上に道が作られ人や車が行き来できるのだが、ラジオで聞いたところでは、今年は氷が薄すぎて危険なためほとんど作れないそうだ。すると近道ができないし、特に島に住む人にとっては不便なのだそうだ。

実は私自身がこの気候でだいぶまいっている。十何回めかのフィンランドの冬で、こんなのは初めてだ。元々フィンランドの冬は大好きで、冬になると美しいダイヤモンドダストや樹氷、雪の結晶、たまにオーロラなども見えてフィンランドの冬は夏にも劣らず良いと言ってきたのだが、こんなふうに冬の代わりに秋がずっと続いているような気候で落ち込みそうになっている。

もし毎年こんな冬なら、もうフィンランドから脱出したいと思うくらいだ。


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職業別男女比と給与
4日付けのAamulehti紙に、さまざまな職業の男女比と平均的な給与額が一覧になっていた。

この記事は新聞社が統計庁(Tilastokeskus)に依頼して統計を抜き出してもらったもので、フィンランドの職業における男女分化はなかなか変わらず、また女性の割合の多い職業ほど給与が低いという内容のものだが、17職種の男女比とその職業をめざす学生の男女比、そして給与額がなかなか参考になった。

この中で最も女性の割合が多いのは理容師・美容師で93.7%、給与は1400~2200ユーロ(22~34万円)。教師の女性比率も高く、73.5%で給与は2300~3400ユーロ(36~53万円)。IT分野は男性比率が75.2%、給与は2450~4750ユーロ(38~74万円)など。最も男性比率が高いのは消防士の99%、給与2100~2950ユーロ(33~46万円)。

この給与というのは80%の人が入る範囲だという。日本円に換算して書いてみたが、金額としてそのまま比較はしにくい。というのも現在はユーロ高で何でも高めに見えるのと、所得税・地方税が高いのでそこそこの給料でも手取りは6割くらいになってしまうこと、日本のような季節のボーナスがなくまた退職金もないこと、通勤交通費は自腹であることなどといった違いがあり、月給の金額ほどには手取りの使いではない。

フィンランドはヨーロッパでも職業の男女分化の傾向が強いことは以前も書いたが(2006年11月28日2007年12月2日)、性的分業はまだ解消しそうもないようだ。


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選択科目説明会
2月3日に書いた、選択科目についての説明会に行ってきた。

平日の夕方、集まった保護者は生徒数の半分くらいだっただろうか。もう選択科目を決めている場合や上の子がいて選択科目についてよく知っている場合は、特に聞きに行く必要はないのである。

校長先生の最初の一言は、「どの科目を選択するかによって、どの方面についても進学の道が閉ざされたり開けたりすることはありません」というものだった。たとえばスポーツ高校志望でも選択科目に体育を取るのが必須ではないということだ。とはいっても、高校進学には入学試験がなく中学の成績で合否が決まる(参考:2006年12月26日の記事)ので、どの科目を選択しでどういう成績が取れるかは進学に影響してくる。保護者からの質問も選択科目の成績と進学の関係を心配するものが多かった。

具体的には、外国語を新しく1科目取ると、その科目でよい成績を修めるためにはかなり勉強しなければならず、成績がよくなければ平均評価点が下がってしまう可能性もある。ただし、そういうことで不利にならないように成績を付けるということについても説明があり、計算式なども示されたが詳細はとても憶えられなかった。

選択科目だから好みの教科を取ればいいとか、音楽は中学を通して7年生での1時限しかないから選択で取らせてやろうとかも思ってもいたのだが、進学での合否にかかわるとなるとそうもいっていられなくなってくる。音楽を取るのは楽器の稽古事などをしている、音楽の得意な生徒が多いだろうから。

中学での選択科目戦略、思ったよりはシビアなようだ。


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点数制移住ビザ
3日付のAamulehti紙に出ていた記事によると、フィンランドへの移住ビザの付与を、いろいろな条件による点数の合計で判定する案が議論されているそうだ。

このような点数制は、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで実施されているらしい。フィンランドの現行制度では、居住ビザや就労ビザ(最近一元化したかもしれないがよく憶えていない)の判定条件はあまり明確にされていないし時間もかかる。この案では、必要条件を満たした移住希望者について、項目ごとの点数を合計した点数で判定するというものだ。

必要条件とは、健康であること、年齢が20~55才であること、重大犯罪の履歴がないこと、フィンランド語の初歩ができるか学習を受ける費用が捻出できる、あるいは英語が自分の職業分野で充分できる、などである。

項目ごとの点数としては、まず年代により、20代は20点、50才以上は5点などの差が出る。職業分野で高得点なのは医師、看護師、保健師、保育師、溶接工などで50点、建設労働者や調理師など40点、エンジニア、テクノロジー分野の専門家30点などとなっている。言語ではフィンランド語力が高ければ15点、中程度のフィンランド語で10点、中程度のスウェーデン語力で5点など、フィンランド語とスウェーデン語で差があるのはちょっと意外に思えた。

この他、就職先の有無などで点を加えて合計70点以上なら合格ということらしい。

現在、フィンランドでは他の欧州各国に比べれば移民は少ない。このような移民政策の転換は、近い将来さまざまな分野、特にフィンランド人が敬遠する、単純労働や学歴をあまり必要としない分野での労働力が不足するという状況を打開しようとするものだ。将来どころか現在でも、特に医療分野での慢性的な人手不足は深刻である。

単に移住の許可だけでなく、移住の勧誘や移住後のケアなどが計画されているらしい。まだ具体的な立法とまではいかないようだが、今後どうなるだろうか。


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選択科目の希望調査
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8年生から始まる選択科目に関する冊子を、息子が学校からもらってきた。8年生開始までまだ半年あるのに、もう希望科目を提出するのだ。

選択科目は「長い」、つまり8~9学年を通して1週間あたり2時間のものが3科目、「短い」1週間あたり0.5時間のものが各学年1科目である。1週間の授業30時間のうち6.5時間、つまり1日以上が選択科目の勉強をすることになり、これはかなりの割合だと思う。現在日本で選択科目がどのくらいあるか知らないが、私が中学生だったころは1つもなかった。

選択可能な科目のリストをみると、語学ではフランス語、ドイツ語、ロシア語、技術系では金属機械、電気電子、木工、被服、タイピング、そして情報関係が3科目ある。他に経済学、家庭科、美術、音楽、数学、体育など全部で19科目ある。

必修にある科目も入っているが、内容が多少違うらしい。

「短い」科目はさらにバラエティに富んでいて、写真、アニメーション、パン・ケーキ、バンド演奏、起業とマーケティング、ダンス(女子)、英会話、ポップ音楽とカラオケなんていうのまで、16科目が用意されている。各学年1科目しか取れないのが残念に思える。

冊子に各科目について1ページくらいずつ説明がある他、来週学校で保護者向けの説明会もある。

この中から「長い」科目については第1~3希望を記入し、それが取れない場合の候補として3科目をA~Cで記入する。「短い」科目は1つなので第1希望と次の3候補を記入する。特に「長い」科目は2年間続くから慎重に選ばなくてはならない。

息子は「長い」科目に体育、家庭科、情報科学を、「短い」科目にアニメーションを取りたいようだ。次候補としてはフランス語なんかも入っている。提出期限は今月下旬なのでよく考えて決めなくては。


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Author:Sommoro
フィンランドに通算十数年住んでいます。家族は妻、高校生の息子、そして大型犬。

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