スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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謎が解けた
前回書いた数学の全国学力テストだが、実は「全国学力テストを受けた」のではなく、「担任の先生が入手してきた全国学力テストの問題を、クラスで同じようにテストした」のだということが判明した。

どうもおかしいと思っていたが、やっと謎が解けた。

このテストは2時間かけて行われ、息子の話によるとほとんどが文章題だったそうだ。歯ごたえのある問題だったようだが、1問以外はできたと言っている(あまりあてにならない)。1問間違えてもチョコレートのもらえる成績になるのかなあと思案しているようだが、他が間違えてないと思うのはちょっと楽天的では…。

フィンランドの数学(算数)の問題は、小学校でも文章題の割合が高いと思うが、込み入った問題になったりするとやはり国語力(フィンランド語力)が関わってくることも多いのでいくら数学が得意といっても安心はできない。

まあ、うまくいっているといいのだが。


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全国学力テスト
今週、息子のクラスは全国学力テスト(valtakunnalliskoe)を受けるそうだ。

クラスだけではなく学年全体かもしれないし、もっと広い範囲かもしれないが息子も特に知っている様子はない。

教科は数学。数学は得意科目なのでちょっとはりきっている。というのも成績10(最上位)の生徒は板チョコ1枚がもらえ、9の生徒も半分をもらえると担任の先生が約束したらしい。

どこかでちらっと読んだところでは、フィンランドの学力テストは教育状況のチェックが目的で生徒や保護者に個々の成績を知らされないということだったと思うが、そうではないのだろうか。

さらに、月曜日の数学の時間はテストに備えて自分で問題を解くのに充てられたそうだ。先生としても、学校の成績を少しでも上げようとしているのだろうか。

いろいろよく解らないが、ともかく学力テストは行われるらしい。


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アンケート
息子が学校からアンケートを持ってきた。

200703kysely.gif

アンケート用紙の一部

自治体が、学校教育についての家庭での評価を集めるためのものらしい。3年生、6年生、9年生の家庭に配布されたと書いてある。質問は全部で23項目あり、

・生徒の厚生
・学習
・家庭への連絡
・その他の活動
・自由記入欄

に分かれている。評価は「5 非常に良い」から「1 非常に悪い」まで5段階の選択。

「生徒の厚生」はたとえば

・学校の全般的学習・教育環境
・通学路の安全性
・自分のクラスでの授業時間の落ち着き

等、わりと一般的な質問、「学習」は各教科の授業についての評価などであった。

「その他の活動」でクラブ活動についての項目あるが、フィンランドの学校に行くようになってからクラブ活動があると聞いたことがない。クラブ活動は存在しているのか?

補習授業についての項目もあった。3月17日3月24日に書いたように最近始まったからよかったけれど、そうでなければかなり悪い評価にしてしまっていたところだ。

学校からもらってきた用紙は紙に印刷したものだが、インターネットで回答することもできる。アンケートに書いてあるURLに接続してIDとパスワードを入れる方式で、楽なのでこの方式で回答した。

結果はどのように反映されるのだろうか。



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授業中一人で自習とは…
3月17日に書いたように今週から補習授業が始まった。このクラスに出席しているのは6年生2人、5年生3人でほとんどが外国人児童。世界史とフィンランド語を当面の間学習する。今年は5年生も世界史を学習しているために同じクラスなのだそうだ。

今週は補習が予定どおり3時間で、残りの2時間を本来のクラスで学習した。うち1時間は別なことに使われたようだが、本来のクラスで受ける宗教の授業1時間のあいだ、息子は一人で教科書を読んでいたという。

というのは、本来の授業は3時間分先に進んでいるので、息子だけその単元の最初の方から教科書を読まなければならなくなったのだ。

しかたがないことかもしれないが、同じ教室で授業をしている中でただ一人、教科書の別なところを黙々と読むのはかなりな疎外感があるのではないだろうか。息子自身はそれほど気にしなかったと言っていたが。そのくらいなら静かな場所で自習の方がましなのではと私などには思えてしまう。

補習クラスの他の生徒はどうなのかと聞くと、彼らはみな非キリスト教徒で「宗教」の授業は元々受けないので、息子と同様の授業の受け方をする子はいないのだという。そう言われてみれば外国人生徒でフィンランド人とともに宗教の授業を受けるのは珍しいのだった。

まだ始まったばかりなのでしばらく様子を見ようと思うが、授業に出席していて実質は自習という状況はどうかと思う。待ち望んだ補習授業が始まったら始まったでこんな問題が起こってくるとは。


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最下位?
3月9日に書いたクロカンスキー大会の結果が、教室に掲示され、息子はなんと最下位だったという。

3月9日の記事でもその様子を書いたが、状況から考えてそれは全くありそうもないことなので、何かの間違いなのだろう。

息子は担任のK先生に申し入れ、先生は担当者に伝えると言ったそうだ。ただ、先日担任が変わる前までのS先生(⇒3月7日の記事)なら息子が体育だけは(笑)得意でクロカンスキーで最下位などといったことはそれだけでおかしいと分かるが、新しい、事情を知らない先生だと真剣に取り組んでくれるかどうかは分からない。

とはいえ、以前は言葉の障壁もあって不当と思ったことでもなかなか言い出せなかった息子が、ちゃんと自分の意思で言いたいことを言えるようになったのは進歩だと思う。よくやった。


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修学旅行報告会
学校の教室で修学旅行の報告会が行われたので夫婦で聞きに行った。

修学旅行については⇒準備編1準備編2準備編3帰宅編

報告会といってもあらたまったものでなく、平日の夕方に飲み物やつまむものを持ち寄るという方式だった。集まったのはクラスの半分の十数人の父母と、生徒6~7人。息子はもうスライドも見たし、仲のいい友達も来ないとかで参加しなかった。

会のメインは修学旅行で撮影された大量のスライド。100枚か200枚はあっただろうか。現地の様子がよく分かってよかったが、スライドを映すときほとんど解説をしないので、なんだか妙な感じだった。ときどき短い言葉が飛び交ってはいたけれども…。

話に聞いていたとおり、自然に囲まれたいい場所で岩山登りもあったり海で泳いだりもしていた。泊まったロッジもフィンランドらしいログハウスで、アウトドアの楽しみ満載だったようだ。写っている児童の顔がみんな楽しそうだった。夏にでも行ってみようかな。

生徒が修学旅行で習った寝る前の体操を披露して、参加者全員がやってみるという一幕もあった。

200703leirik.jpg


会計報告もされ、結局600ユーロを超える余剰が出たそうだ。あれほどの資金集めの成果か、まあ足りてよかった。この使い道はこれから考えるようで、ちょっとした遠足の資金にといった案も出ていたが、小学校はあと2か月ちょっとしかないので、これから計画して間に合うのかどうか。



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版画を知らない?
今までも当然知っていると思っていたことを息子が知らなくて驚いたことはたびたびあるが、これはちょっとショックだった。

1月7日に書いたように、わが家ではなるべく教科書を音読させているのだが、社会の教科書で江戸時代の文化についての記述を読んでいたときのこと、「浮世絵は版画としても売り出された」の「版画」を「ばんが」と読んでいた。

「それは『はんが』だよ」というと「はんが?」という息子の答え。「『はんが』だよ。木の板を彫って墨をつけて紙を押しつけて刷るやつ」と説明しても要領を得ない。まさか「はんが」を知らないのか? どうやら聞いたことのない言葉というわけでもないようだがすぐに「ああ、あれ」と解るものでもないらしい。その程度の認識でしかないとは。

そういえば、フィンランドの小学校の美術や技術の時間で木工はよくあるけれど(⇒12月11日など)、今まで行ったどの小学校でも版画を作ったというのは聞いたことがなかった。日本だったら文房具屋さんですぐ手に入る彫刻刀セットがこちらではなかなか見つからなくて苦労したこともある。

フィンランド語で「版画」を何というのか私も思いつかなかったので、和英辞書、英フィン辞書を使って調べたらどうやら puupiirros というらしい。それを息子に言っても聞き覚えがないようだった。

日本の小学校だったら、年に1度ずつくらいは図工の時間に版画をやっていたんじゃないかと思う。少なくとも私の世代は。子供は図工で版画を彫るのは当たり前と思い込んでしまっていたが、意外なところに違いがあるものだ。

他の国の小学校ではどうなのだろう。


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補習授業が始まることに
1月18日に書いた三者面談で約束されていた補習授業がなかなか始まらないので、学校にメールを出した。

学校のホームページにあった校長先生のアドレス宛で、本来の担任のS先生と現担任のK先生に転送してくださいと書いておいた。

そうしたら2日して返信があり、来週から3時間の補習授業をしますということが書いてあった。

実はかなり驚いた。これこれこういう理由でできません、あるいは今計画しています、といった否定的な返事に違いないと思っていたからだ。今までの経験で。

そのため、メールで問い合わせするのもずいぶん躊躇した。どうせ無駄だろうと思っていたから。

今回実現したのは問い合わせが功を奏したのか、元々計画されていたのか、真相は判らない。が、ともかく期間授業(⇒9月13日の記事)の週5時間が来週から宗教になるのに伴い、そのうち3時間を使って、Rという名の別な先生が歴史とフィンランド語の補習授業を小グループ(おそらく外国人児童のみ)ですることになったのだそうだ。

そうすると宗教の授業の内容が穴だらけになって内容がつながらなくなるのではないか、テストはどうなるのか、など気がかりではあるが、ともかく希望していたことがやっと実現することになった。

というわけで来週からの時間割はこうなる。

lukuj-20070316.gif


うまくいくといいのだが…。


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授業態度の点数化?
今度担任になったK先生(⇒3月7日の記事)が、クラスと次のような取り決めをしたらしい。

クラスの授業態度に先生が毎日点数をつける。点数は最高3点だが0かマイナスになることもある。累積20点になったら何かごほうびがもらえる。

…「先生がそういうことを言い出すということは、今のクラスの授業態度がよっぽど悪いってことなんじゃないの?」と私。しかし息子が言うには「そんなに悪くはないと思うけど。先生は前の学校でもそうしてたんだって。」

初日の今日は、このルールのせいか「いつもより静かだった」らしい。じゃいつもは静かじゃないのか?と聞いても息子の答えは「そうでもないと思う。」とかで話がかみ合わない。

息子自身の授業態度は良い方だと本人は言うし、少なくとも悪くないことは面談で確認してはいるが、一緒に騒いだりしてないのだろうか。…不安だ。


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添削結果が届かない
息子の日本の教科の学習は、海外子女向け通信教育を利用している(カテゴリー「日本の教科」)。

この通信教育では、日常の学習に加えて毎月末に課題の問題を解いて郵送すると、添削された解答が翌月後半くらいには返送されてくるようになっている。

が、1月の課題の添削結果がまだ届かない。もう1か月半にもなるのでちょっとおかしいかなと思い、メールで問い合わせてみた。

昨日メールして今朝もう返信が届いていたのだが、それによるとこちらから送った解答が日本の事務所に届かなかったようだ。たしか1月末には投函したと思うのだが。

郵便事故かもしれない。日本とフィンランドの間の郵便はかなり信頼できて、途中でなくなることなどめったになかったが、つい昨年の11月に日本から発送された書籍の小包が行方不明になったばかりだ。これは何冊も読みたい本があったので痛かった。だいぶ経ってからひょっこり配達されるかもと思い、再度同じ本を買うのをためらっている。

今回も郵便事故だとしたら、まああきらめるしかないだろう。いつも、解答を送る前にスキャンしてファイルに取っておこうかとも思うのだが、用紙がA4より少し大きいので半ページずつ2倍の分量スキャンするのが面倒だったのだ。

添削された解答を見るのは励みにもなるので残念ではあるがしかたがない。


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職業高校の中退率が減少
フィンランド統計局の3月9日に発表によると、職業学校(職業高校)の中退率がここ数年減少してきているそうだ。

http://www.stat.fi/til/kkesk/2005/kkesk_2005_2007-03-09_tie_001.html

このグラフを見ると判るように、2001-2002年度に13%だった中退率が、昨年度には10%近くまで下がっている。普通高校の4%、職業大学の9%、大学の5%と比べると依然高い方だが、それでも望ましい方向といえるだろう。在学中の生徒の満足度も向上しているようだ。

この統計では中退率を他のコースへの変更による退学と完全な中断に分けているが、職業高校の場合コース変更が1.1%なのに対し完全な中断は9.4%で、普通高校がほぼ半々であるのとの違いが顕著である。

失業や移住で住み始めた場合などに大人の行く職業訓練校では、仕事が見つかるとそこでやめてしまうというのは珍しくないが、職業高校の場合もそうなのかはこの発表からは分からない。減ってきているとはいえ、1割も中退というのはやはり多いなあという気はする。


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飛行機予約
夏の飛行機の予約完了。ほっとした。

フィンランドの学校は5月末から6月初めごろに学年が終わって夏休みに入る。夏休みになるとすぐ息子を日本に送り出し、私の母の家から最寄の学校に行かせるのがここ数年の習慣になっている。

日本からの帰りは母(息子にとって祖母)が一緒にフィンランドに来て、ヨーロッパ方面を旅行したりフィンランドでのんびりして、8月の旧盆までには日本に戻るのが常だ。

さらに他の知り合いが一緒に来たりすることもあり、わが家の夏は動きが多い。

すると問題なのが飛行機の予約だ。息子や高齢の母にフィンランド-日本間を往復させるのはやはり直行便でなくてはならない。そうするとフィンランド航空に限られ、交通費もできるだけ抑えたいから格安の航空券を目当てにすることになる。6月に入ると旅行に出るフィンランド人も一気に増えるので、時には予約が大変だったりする。

ヘルシンキから日本へは、以前は成田の週2便だけだったのが、関空が加わり、去年からは中部国際空港便もできて次第に便利になってきた。今年は成田が週4便になったのがうれしいニュースだ。

幸いここ数年は安い便が取れたり、フィンランド航空のポイント(マイレージ)利用で行かせたりできているが、息子の復路と母の往路の飛行機を同じにするなどといった制約があるので、なんといっても早めの予約が重要だ。というわけで、息子の飛行機の予約はもう昨年11月に取ってしまってある。今回取れたのは母の予約。

少し前から日本発の便もネットで予約できるようになり、フィンランドからの予約できて便利だ。さらにWeb割引のある正規割引料金がムーミン7, 14, 21, 42と4種類に増えていた。割引ありとはいっても夏期はやはり高いし燃油サーチャージが加算され続けているのがつらい。今回の予約は一番安いムーミン42Webにした。

2人の往復がきまったところで、滞在中はどこに旅行しようか考えている。

200305lento.jpg

最初に1人で日本に旅立つ4年生の時の息子 係員に連れられて他の子供と国内線に乗り込む



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クロカンスキー大会
今日、息子の学校ではクロカンスキー大会があった。私は見ていたわけではないので、息子から聞いたことなのだが。

大会があった場所は町はずれの公園(というか森)で、今度行くことになる中学校のすぐ近くだ。給食も今日はその中学校で食べたそうだ。

コースはおそらく3km程度の長さのもので、結構起伏があり場所によっては登りもきつい。30秒ごとに2人ずつスタートする方式だったそうだが、息子は5~6人を抜いてゴールしたそうだ。

これはよくやったとほめてやらなければならない。というのも装備が悪かった。今、ちょうど体が大きくなる最中で、妻のでさえきつくなってしまった靴の代わりに私の靴を履き、しかし私のスキーでは長すぎるので妻のを使い、ストックは妻のだが雪面につく輪のところが壊れているという代物だった。

それというのも息子はダウンヒルスキーが大好きだがクロスカントリーはきらいである。学校で体育の時間にやらされるだけのために、翌シーズンには間違いなく小さくなってしまう装備を買うのもなあ、ということでこんなことになってしまった。

学校でも貸してもらえるようだが、古いのかまだうちの方がましなくらいだという。前にいた学校ではかなりいいスキーが借りられたのだが、学校によって差があるものだ。

レース中、息子が何人も抜いていたというのに後からきた5年の女子に抜かれてしまったそうだ。6年男子が全員スタートし終わってから5年女子がスタートしたので、そうとう速かったのだろう。その子はスキーもウェアも本格的なものだったという。フィンランドはいうまでもなくウィンタースポーツが盛んで、クラスに1人か2人は、小さい頃からホッケーとかスキーを本格的に練習していてまったくレベルの違う子がいる。だいたい親が、未来の花形選手を夢見てクラブなどに入れて鍛えたりしている。

そういえば今日はコンディションもよくなかった。このところ寒さが急にゆるみ、雪が解け始めて道などはぐちゃぐちゃになっている。小雨も降っていたと思う。

レース結果は明日発表されるそうだ。


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この時期に担任交代
息子の学校は3月1日に、それまで別にあった特別学級のみの小さな学校と統合になったのだが、学校からもらってきた通知によると、今まで担任であったS先生がこの統合役員としての仕事があるため、ほとんどの授業を別なK先生に移管するそうだ。

200703ope.jpg

担任交代についての通知(一部)


S先生は副校長でもあるので統合に関して仕事があるのは解るが、小学校修了まであと3か月もないという今になって担任が変わるというのでため息が出る。

フィンランドでは学校や教師の裁量がかなり大きいためか、担任が変わると何かと変化が大きいと感じる。外国人児童としてはさらに影響が大きいのではないかという懸念がある。

フィンランドでは教師の学校間の転任はあまりなく、クラス替えも通常ないので、1年から6年まで同じクラスメートで同じ担任というのも珍しくない。それなのに息子の場合、最初の1年は移住者児童学級へ行き、やっと最寄りの学校に行くようになったと思ったら2回も担任が変わり、さらに引越しのため学校が変わってから2年ちょっとしかたっていないのに、これで3人目の担任である。

息子の場合、教科によってはまだ現地児童ほどにはフィンランド語ができないので、1月の面接の時にも補助授業に関して話し合ったばかりだ(⇒1月18日の記事)。補助授業は計画中のはずだったが、2か月近くたつ今になっても音沙汰なしだ。今まで何度もそういう事態になっているが、また計画だけ立派で現実は絵に描いた餅で終わるのだろうか。

新担任K先生は20代で、今までは臨時教員として他の小学校で教えていたということだが、普段の授業といい、行われるはずだった補助授業といい、今後どうなるのか不安である。K先生の授業は明日から始まるそうだ。


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三大誤解
「東郷ビール伝説」について書いたついでに、他によく聞くフィンランドについての誤解のことを書いておこうと思う。

それは「フィンランド人はモンゴロイド」というもの。これには2つの事柄が関係していると思われる。ひとつはフィンランド人がアジアから西進したフン族の末裔であるという誤解。「フィン」と「フン」の(日本語としての)音の近さも一役買っているのだろうが、実際にはフン族の大移動は5世紀ごろなのに対し、フィン民族は紀元前からフィンランド一帯に居住していたのでフン族と関係ないのは明らかだ。

もうひとつはフィンランド語がウラル語族に属するということ。ウラル語族はヨーロッパの大部分を占める印欧語族とまったく別の言語で、起源はウラル山脈付近と考えられている。フィンランド語、エストニア語、ハンガリー語、サーミ(ラップ)語などがウラル語族に属する。以前はウラル・アルタイ語族という仮説もあったが、これは現在はほぼ否定されている。このアルタイ諸語を話す民族にモンゴロイドが多いことと、ウラル山脈がヨーロッパから見ればアジア寄りということから「フィンランド人はアジア系」と言われているようだ。しかしこんなふうに言語の起源でいうなら「印欧語族」もアジア系ということになってしまうのだが…。

ともかく、フィン民族は人種的には金髪碧眼の多い典型的な白人で、モンゴロイドではない。さらに、これの変形バージョンなのか「フィンランド人の赤ちゃんには蒙古斑がある」という話もよく聞く。実際は、まあ皆無ではないかもしれないが普通の白人並みにしかないであろう。蒙古斑のあるフィンランド人の子供は見たことがないし、こちらで息子が生まれるにあたり、在フィン日本人に「フィンランド人は蒙古斑を知らないから、お尻のあざを異常とか虐待の痕と勘違いされることがあるから気をつけて」と言われたくらいだ。

中には「アジア起源のフィンランド人は北欧で混血により見かけは白人となったが蒙古斑だけは残っている」とかいう凝った話もあった。そんな選択的に遺伝形質が残るわけないと思うが、ともかくすごい想像力で話が作られるものだ。

もうひとつのよくある誤解は「フィンランドではサウナは全裸で男女混浴が普通」というもの。まあ、学生のイベントとかプライベートな集まりなどでは混浴ということもあるが、通常の公共サウナは男女別で水着なしか、湖畔などでサウナが共通の場合は水着着用になっている。たまたまフィンランドでの何かのイベントで混浴を経験した人が勘違いしたと考えることもできるが、一般に「全裸で男女混浴が普通」なんてことはない。フィンランド政府観光局このページによれば1931年に公共サウナでの男女混浴が禁止されているそうだ。

ところがスイス、ドイツ、オーストリアの辺ではよく「水着不可で男女混浴」がある。私も行ったことがあるが、実際に一糸まとわぬ女性がいたりするからちょっと驚く(タオルを巻いても構わないのだが)。

悪いことに、こういうサウナに堂々と「フィンランド式」と書いてあったりするから、フィンランドではこれが普通と思う人が出てくるのだろう。フィンランド人でもこの現象を知っている人がいて、誤解を迷惑がっていた。

これら「東郷ビール伝説」「フィンランド人モンゴロイド説」「サウナ全裸混浴説」が私の思うところのフィンランド三大誤解である。今どきちょっと調べただけでも間違いと分かるようなことなのに、こういった話がいつまでもしぶとく残っているのは不思議なことだ。


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「フィンランドの東郷ビール」
3月は日本の学期末、各教科の教科書も終わりに近づいてきた。歴史では今、江戸時代を勉強していて明治維新も近い。

社会科の補助教材である東京法令出版『グラフィックワイド歴史』の明治時代の章を見ると、東郷平八郎についてのコラムがあった。

日本海海戦では,指揮官としてすぐれた力を発揮し,勝利へ導いた。そのため東郷の名は,フィンランドで,ネルソンらとともに著名な提督の名をつけたビールの商品名になり,現在も売られている。

そして「↑東郷ビール」というキャプションのビール瓶の写真。

う~む、まだあったのか「東郷ビール」伝説。

東郷ビール伝説というのは、フィンランドに実際にはない「トーゴービール」なる銘柄がいかにもあるかのように、そしてそれが東郷への敬意だとか親日の証だとしてどんどん尾ひれがついて広まった話のことだ。

この経緯と真相については 「東郷ビール」なんてありません が詳しいが、簡単にいえば「アミラーリ」(「提督」という意味)という商品名のビールが各国提督の肖像画を変わりラベルにしていて、その1人が東郷平八郎だったというだけだ。

このビールは70年に生産開始、90年代初めに一旦製造中止となり近年復活したが、現在は変わりラベルではなくなってネルソンの肖像だけになった。だから東郷のラベルのビールが現在も売られているというのも正しくない。

提督ビールがスタートした当時は東郷はラベルセットに入っていなかったし、ラベルになった23人の中には、日露戦争で東郷の対戦相手だったロシアのマカロフやロジェストベンスキーも入っている。これだけでも東郷を記念するビールなどではないのは明らかだ。

まあたまたま東郷のラベルのついた瓶だけ見れば、これが変わりラベルだなんて思う人はいないだろうから、「日本の提督がフィンランドのビールのラベルになったんだ!」と思ってもしかたがないとは思う。

ところがこの東郷ビール伝説は広く流布していて根が深い。

ビール瓶のラベルを教室で見せて伝説に沿ったストーリーを教える社会科授業の様子を記したWebページもあったし、「フィンランドは親日」という話になると引き合いに出されるのが常で、著名なジャーナリストや政治家でも「東郷を讃えるビール」などと平気で書き、さらには「東郷はフィンランドの英雄」とか「フィンランドの歴史の教科書に出ていてフィンランドの子供はみんな知っているのになぜ日本の歴史では教えないのか」なんて意見もある。実際は、日露戦争についてはフィンランドの歴史の教科書に短く出ているけれども東郷の名はない。一般のフィンランド人は日露戦争といっても「聞いたことはあるかも」程度で、当然東郷の名など知らない人が多い。

一方、話がややこしくなるのは、同じデザインの「東郷ビール」は現在日本でも売られていて、それはオランダ産のプライベートビールに日本の会社が東郷のラベルをつけて売っているからだ。これについてくる説明書きが、どうやらまさに東郷ビール伝説を真実のように書いているらしい。私は実際に見たことはないので確実なことは言えないが、ネット上にあるその説明書きの引用などからするとおそらくそうなのだろう。

さらに悪いことには、どうやら真相を知っていながら、それでも子供たちをミスリードしようとする大人がいる。何年か前のある大手新聞の社説でも、真相を知っているわれわれには字面上間違いとは指摘しにくいが、何も知らない人が読んだらおそらく東郷ビール伝説と同じ印象、つまり「フィンランドでは東郷が尊敬されていて記念ビールまである」と思ってしまうであろう記述を見つけて、当時のフィンランド関係メーリンググループでもその表現の巧妙さに感心したことがある。

まあこういったことで「東郷ビール」、ひいてはフィンランドについての誤解が増幅されたりするのは困ったことだ。


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原付事故が倍増
3日付のAamulehti紙によると、青少年の原付事故が増加の一途をたどっているらしい。

昨年の原付事故で負傷したのは約800人、死亡は13人に上っている。800人といえば人口比で日本にあてはめれば2万人近いから、かなり深刻な状態だと思う。

フィンランドでは原付は15才からペーパーテストで免許が取れるのだが、特に15才の事故が多く、06年で362人と半数近い。

負傷者数の推移を見ると、02年までは減ってきていたのが330人ほどで底を打ってからは毎年増加している。なぜなのかは定かでないが、近年原付もファッショナブルになり、女の子向けのスクーターが増えて利用者が増えたことも一因のようだ。

それでも90年代より若者の事故は減っているらしいが…。

フィンランドでは冬の間は気候も路面もバイク向けとはいえないから、バイクを楽しむのは主に夏の間だ。たしかに夏になると若者の無茶な原付の乗り回し方に、見ているだけでも危険を感じることも珍しくない。特にフィンランドでは原付の速度制限が45kmなので(制限におかまいなくスピードを出していることが多いが)、危険度はより高いのだろう。

気候や年齢の開放感が事故につながることも多いと思えるが、さらに悪いことには未成年の飲酒による事故が多いらしい。死亡事故では3割がアルコールの影響という。

息子もご多分に漏れず15才になったら原付に乗りたいようなことを言っているが、こういう状況だと簡単に認めるわけにはいかないかもしれない。


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日本式解答欄
息子が受けている日本の通信教育では、日常各教科の練習問題を解いていき、月ごとにまとめの問題の回答を提出して添削してもらう。

提出する解答は提出前に家で答え合わせをしないのだが、あまりに問題の読み方を間違えていたり解答のしかたを間違えていると、せっかく添削してもらうのに無駄になるので簡単にチェックする。

今回の理科は「地震」の単元だ。問題で、

(2) A~Dの地点は,震央からの距離がそれぞれ異なる。震央に近い順にA~Dの記号を並べなさい。

   (  →  →  →  )


というものがあった。この解答欄のところに

   

と解答しているのだが、これではその前の問題とつじつまが合わない。どうやら順番を逆に並べている。意図しているところは

   

であろう。

たぶんまた問題をよく読まなかったんだなと思い(息子にはありがちなのだ)、聞いてみると「近い順に並べる」と言われたときに近い方を右に書くのか左に書くのか確信が持てず、解答欄に矢印があったので、最も近い地点を矢印の指すところに書かねばいけないような気がしたという。

苦笑する話ではあるが、そういえばフィンランドでは今までにも何度か書いたように(⇒11月8日の記事など)、テストの解答は記述式のことが多く、文を書かなければならないから解答欄はいたってシンプルである。

一方、日本のテストは、たとえば「…した宗教を答えなさい。」という問題に対して解答欄に

          教
───────────


と書いてあったり、距離や温度を答えるときに「km」とか「」があらかじめ書いてあったりする。この方式は親切だし無駄を省けるし誤解もしにくいのでいいとは思うのだが…。

フィンランド式の教育を受けていると、ちょっと馴染みにくいのかもしれない。

というのは以前、多くの人に回答を記入し提出してもらう用紙を作ったとき、つい日本式に必ず書くであろう部分をあらかじめ印刷しておいたことがあるのだが、返却された記入済みの用紙を見たらかなり多くがそれを無視して自分の好きなように書き込んでいた、ということがある。それも一度ではない。

私自身も昔、手帳の住所録の電話番号の欄で、

Tel.   (    )    
────────────────


などとなっているこの括弧の位置が、電話番号によってはものすごく邪魔で、括弧もハイフンも何も書いてない手帳を探したがなかなか見つからなかったことがある。

よしあしはともかく、日本の教科を勉強する以上は、内容ばかりでなく特有の言い回しや解答欄の作法にも慣れてもらわねばならない。

そこで妻が言うことには、どちらの順で並べることが要求されているのか確信が持てなかったら、答えを書き込むだけでなく、

   遠い方近い方

のように説明を書き加えてしまえばいい、と。

なるほど、点数はもらえないかもしれないが、自分の出した解答が採点者に伝わることは確かであろう。私は解答欄に求められている解答以外を書くことは思いつかなかったのだが、妻の方がフィンランド的思考になっているのかもしれない。

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プロフィール

Sommoro

Author:Sommoro
フィンランドに通算十数年住んでいます。家族は妻、高校生の息子、そして大型犬。

ショートカット
フィンランド三大誤解
東郷ビール フン族 サウナ
『欲ばり過ぎるニッポンの教育』
同感な点 変な点 教師の比較
学力関連
PISA 達成度 数学力 国語力
外国語教育
小学校英語 英語一辺倒 瑞語 選択肢 干渉
教科書見比べ
理科 数学 歴史
授業時間・日数
時間割 登校日数 1日多い
学級定員
長官提言 給与増の影響 動向 10年生 統計
校内問題
いじめ 暴力 護身術 警備員
進学問題
評価格差 選考基準 出願 合格点 進路問題
日本との違い
教育費 国旗国歌 採点 人種 解答欄 クラス移動

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