スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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中学校卒業
昨日は息子の中学校の卒業式に行ってきた。

卒業式といってもタイトルがサマーパーティというだけあって,いつも通りあまり重々しくはない。生徒のバンドがにぎやかな音楽を演奏する中,次第に人々が入場してくる。

最初はおなじみの「夏の賛美歌」を参加者全員で斉唱。次に今度卒業する9年生の代表のスピーチ。それから歌や演奏があり,校長先生のお話と続く。

その後の出し物は,女性の先生たちによる『白鳥の湖』のパロディ寸劇であった。

最後に卒業証書授与。ステージの横でひとりずつ担任の先生から書類一式のフォルダを受け取り,握手をして赤いバラの花も1本受け取る。もっとも息子のクラスの場合は担任の先生が自分の子供の小学校卒業式のため欠席なので,代理の先生からだったのだが。受け取った生徒はステージの上に立って並ぶ。

卒業生はだいたいおしゃれして着飾っている。特に女子生徒はダンスパーティか結婚式かといった装いである。息子も今回スーツを買って着用した。卒業式の他にもそろそろ何かと必要かもしれないから。

この後はバンドの音楽とともに卒業生が退場し,会は終わりである。

家に帰ってきて卒業証書の入ったフォルダを開いてみると,入っていたのは最終成績書で,日本のように「~の卒業を証明します」といった文言の証書ではなかった。すかしの入った薄いA4の紙に各教科の成績が記されている。他に9学年の最終学期の成績書がいつも通りの紙に印刷されて入っていた。数学の成績が優秀だったことに対する奨学金も入ってた。現金で。

ともかく中学は無事卒業できた。高校に合格すれば8月上旬ごろから高校生活が始まることになる。


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学期末の現象
息子の中学校生活も残すところあと1週間となった。

最後の週はクラスでの遠足など時間割にかかわらない活動が予定されているが,2週間前である今週初めごろからもう本来の教科学習は少なくなって,映画を見たりなど消化授業のような内容になっているようだ。

隣のクラスでは物理の時間にもう学習することがないので休みにしてしまい,それが朝だったので学校に来るのは次の時間からでいいと言った先生がいたとか。

年度末はいつも授業時間が余っているように思える授業ぶりだが,中学校最後だからか今回は特に顕著に思える。今週が,経費削減のための教員一時休業(→3月4日の記事)に当たったことも影響しているのかもしれない。

登校日数や授業時間が日本や他の国と比べても少ない上,このような授業のしかたでは実質の教科学習はさらに少ないのではないかと思ってしまう。これで必要な量の学習ができているのだろうか。


欠席に関する注意
電子連絡帳に校長先生からメールが届いていた。

何かと思ったら,どうやら全保護者宛で最近無許可の欠席が増えているという話だった。単なるサボりというわけではなく,どうやら原付やバイクの教習や試験のためということが多いらしい。夏前になると浮き足立つのはフィンランド人の常であるが,特に学年末も近く,夏休みに向けて免許を取ったりしている生徒が多いのであろう。

教習や試験は夕方でも可能なはずなのだが,授業のある時間にも受けたりして,しかも「用事だから」と悪びれない生徒が結構いるらしい。そういった欠席は許可されたものと見なさないと注意があった。

欠席,遅刻,忘れ物等は電子連絡帳で保護者にも知らされ,保護者は確認の操作をしなければならないのであるが,保護者の欠席に対する態度も一定ではないようだ。

幸い,知る限りでは息子は病気のとき以外欠席していないようだが…。


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食品衛生資格試験
息子が食品衛生資格試験(通称 hygieniapassi)の講習を受け始めた。

食品衛生に関するごく初歩の資格だが,これを持っていると,食品を扱うアルバイトなどでも仕事の幅が広がるという話だ。

講習は中学校で通常の授業の後に行なわれ,毎週1回で3時限連続の講義が5回。その後に行なわれる試験は正誤選択問題40問で,34問以上正解だと合格。希望者のみの参加だが,それでも何十人か受講しているらしい。

学校でこのような講習を開いてくれるというのもちょっと驚いたが,元々この資格の勉強が「短い」選択科目の1つとしてあり,その科目を履修してすでに資格を取得している友人もいるのだそうだ。

息子にとっては初めて受ける資格試験というわけだが,うまくいくかどうか。


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春学期後半始まる
今週から春学期の後半に入り,時間割は次のようになった。

201001lukuj4.gif

これが中学校最後の時間割ということになる。

フィンランド語(国語に相当),英語,スウェーデン語はそのままだが理科系の科目がなくなり,今学年初めての宗教と地理,そして保健がある。水曜日には途中に授業のない時間がある。緑色の時間は選択科目。

宗教と地理は暗記内容が多いので復習が重要になりそうだ。フィンランド語は文献研究が中心になるらしい。文献といっても,フィンランド文学の作家を決めて読んでいくらしく,フィンランドの本をほとんど読まない息子にとっては大変だろうか。

この期間の終了は6月初めで,それが学年の終了になる。

参考:春学期前半の時間割


教師の一時休業
息子の中学校は今週スキー休みである。

その前にWeb連絡帳に校長先生から各保護者宛にメールが届いていた。教師の一時休業についてである。

このところの不況で自治体の教育費用も節減を余儀なくされており,小規模校の統廃合や昨年8月11日に書いた教師への給食提供停止,一時休業などが相次いでいる。

この自治体も例外ではなく,人件費節減のため250人の小中学校教師のうち67人を3日間の一時休業,その他自発的な教師の休業を行うのだそうだ。自治体としては4月から年内に2日ほどずつ3回の休業期間を設けているが,学校の事情によってこのとおりでなくてもいいらしい。

息子の中学校でも経費の削減に努めているようだがやはり一時休業は避けられず,なるべく影響が少ない時期とするために8年生が職業体験を行う5月末の1週間とするという。

息子はその週も授業があるので,授業や学校活動にどう影響するかまだ判らないが,場合によっては学校どうしで教師の融通によってやりくりすることもあるのだそうだ。

自治体の財政難はなかなか大変なことだ。


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職業体験終了
前回書いた,息子の職業体験の週が終わった。

小学校の助手として体育でスキーやスケートの授業に出た他,環境科の授業では生徒が宿題として教科書の内容を覚えてきたことをチェックする問題作りと,解答の採点もしたらしい。

その問題のコピーを持ち帰ってきたので見てみると,なかなかフィンランド風の設問になっているので面白かった。
201002tet.gif

  I. 東南アジアでは何が栽培されているか。最も重要な作物を1つと多く栽培され
ているものを2つ挙げなさい。(2点)

  II. 東南アジアで最も重要な天然資源は何か。2つ挙げなさい。(1点)

  (中略)

  X. 東南アジア一帯の気候はどのようなものか,詳しく述べなさい。(4点)


ここまで10問だが,穴埋め問題や選択式はなく,1問だけ4項目の正誤を答える問題だった他はすべて記述式。最後におまけの問題も付いているところもフィンランド的。

  EX. 東南アジアの気候はその地域の地形にどのように影響しているか。

息子によれば,生徒たちのできはまあまあよかったとのこと。

教師という職にも興味を持ったようだ。


職業体験
今週は息子の今学年2回目の職業体験の週だ。

前回は書店だった(→昨年9月10日)。

今回の受け入れ先は割とすんなり決まったのだが,最寄の小学校。息子の卒業した学校でもある。そこで授業の助手のようなことをするらしい。

初日の今日は体育が3時間あってクロカンスキーをずっとしていたらしく,帰ってきて疲れたと言っていた。

他には理科と地理を合わせたような小学校の科目「環境科」(ympäristöoppi)の授業でちょうどアジアについて学習しているので,漢字について説明したり生徒ひとりひとりの名前を漢字で書いて渡すというようなことをしたらしい。

映画『かもめ食堂』でミドリという日本人旅行者がフィンランド人のトンミ・ヒルトゥネンの名前を漢字で書いてくれと言われて「豚身昼斗念」と書く場面があるが,そんなようなものか。フィンランド人やヨーロッパのアルファベットしか使わない人は自分の名前がどう漢字で書かれるか興味を持つようで,私もよく頼まれた。

覚えている漢字だけでは足りなかったか,辞書を取りに家に戻ってきたそうだ。

ともかく実習を楽しんでいるようでよかった。今週いっぱい無事に勤まるといいが。


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春学期前半始まる
先週のことだが6日の顕現日でクリスマス休みは終わり,春学期の前半が始まった。

時間割は次のようになった。

201001lukuj3.gif

緑色の時間は選択科目。

スウェーデン語が久々に戻ってきて,理科の科目では物理がある。フィンランド語(国語)は新しい先生だったそうで,最初に話し始めたとき,なまりが強くてほとんど何を言っているのか判らなかったという。

と思ったら実は先生はエストニア語で喋っていたのだそうだ。エストニア語はフィンランド語と同系で発音や文法,単語も似ているものが多い。ちょっと聞くとフィンランド語のようでもある。この学期はウラル語族の中のフィンランド語の歴史や他の言語についても勉強するらしい。私の興味ある分野なので,私が授業を受けたいくらいだ(笑)。

参考:秋学期後期の時間割


進学説明会
息子の中学校で,父母向けの進学説明会があったので行ってきた。

3つの中学校合同の会で,講堂での説明会に先立ち進学先となるいくつかの学校が教室でそれぞれ展示や説明を行っていた。学校ごとにパンフレットもあるのでもらってきた。

200912infoilta.jpg

説明会が行われる階段講堂には100人かそこらの父母が集まっていた。そういえば中学校の入学説明会もここで行われたのであった(→中学校入学準備)。月日の経つのは早いものだ。

校長先生,学習指導担当の先生による進学に関する全体的な説明,進学先の各学校の先生による個別の学校の説明と,内容はとても濃い。

フィンランドでは中学校卒業後の進路は,大きく普通高校(lukio)と専門学校(ammattikoulu)に分かれる。普通高校は高校卒業資格(ylioppilaskirjoitus)を取得し大学進学を目指すためで,約55%が進学する。卒業まで2年半~4年かかる。専門学校は各分野の基礎資格(perustutkinto)を取得して卒業後すぐ就職する生徒が主で約45%が進学する。多くは3年。近年は専門学校志向が次第に高くなっており,それも2つの資格を取ったり高校卒業資格も合わせて取るといった生徒が増えているが,その場合4年くらいはかかるようだ。

共同出願といって普通高校,専門学校を合わせて第5希望まで記入することができるが,記入される希望校は平均3校と意外に少ない。最近はネットでの出願がほとんどだそうだ。合否は中学校の成績を中心としたポイントで決められる。普通高校の場合は教科成績でほとんど決まるが,専門学校の場合はさまざまな評価基準によってポイントが加算される。第一希望ならポイントが加算されるとか,モチベーションや適性により評価される部分が大きい。

個々の生徒の得意な面を見つけて伸ばそうとする教育方針は今までもフィンランドの教育のいいところだと思っていたが,専門学校への進学や教育については,そういう考え方をより強く感じた。

ところで今まで何度も,フィンランドの高校進学では入学試験はないと書いてきたが,これは正しくないことが判った。多くの場合は試験なしだが進学先によっては試験が行われる。特に芸術系,体育系では実技の試験があったり,専門学校の場合は該当分野の学力の他,適性試験が行われることもあるそうだ。しかし全員とも限らず,試験があるかどうかは出願してみるまで判らないことも多いらしい。

また普通高校の場合,入学が決まる前に履修計画を提出することになるらしい。5学期制で,クラスはなく各自が自分の計画に基づいて教科を選ぶ。各学期末に行われる試験に合格すればその教科の単位がもらえる。日本でいえば大学の方式に近いようだ。

共同出願は3月。その後こういった手続きがあり,結果が判明するのは6月半ば。合格であればそれから1週間以内に入学手続きをするのだそうだ。

それまであと半年。無事に進学先が決まればいいが…。


募金労働の日だが…
今日は息子の学校で募金労働の日だった。

「募金労働の日」については⇒昨年10月15日一昨年9月25日

今年も募金先はユニセフである。一昨年,去年と息子は仕事先を見つけるのに苦心していたが,今年はあっさり仕事をせずに学校で勉強することに決めていた。クラスメートと話していて結局,学校の方が楽ということになったらしい。

クラスで半分よりやや多くが学校を選び,午前中は自習のようなもので各自与えられた課題をこなしたらしい。午後は地域の健康センターに行き,子供のおもちゃを洗うという奉仕作業をしたそうだ。

学校から健康センターへのバス移動に際し,息子は定期を持っていたのでよかったが,そうでない生徒からは自分でバス代を払うのかと不満が出たとか。

それはともかく,息子自身は午後しだいに具合が悪くなり,夕方にはかなりの発熱になった。もしかして新型インフルエンザかも…。


高校見学
息子の通う学校では今日,来年進学する生徒を対象に高校の見学会があった。

参加は自由なので参加率はクラスによってだいぶ違ったとか。授業を受けるよりいいと思って参加した生徒もいるかもしれない。

この高校はバスで数十分の割と大きな町にある私立高校。私立といっても公立高校同様授業料の生徒負担はないので特にお金がかかるイメージはないが,カリキュラムやコースで独自性があるらしい。

現地では校長先生や生徒の代表からお話を聞いたり学校の中を見て歩いたりしたそうだ。

息子は元々この高校への進学はほとんど考えていなかったのだが,やはり実際に見てみると興味を持ったようだ。進学の出願は共同出願といって5校まで希望を出せるので(参考:2008年3月8日2008年12月5日),この高校も希望校にする可能性が出てきたかもしれない。

この高校は比較的入学の難易度が比較的高い。フィンランドでは進学は試験でなく中学での成績の平均によって決まるのだが,この高校ではたとえば続けてきた趣味とかスポーツとか,その他志願者の申請により評価が行われ,追加点が加算されて合否が決まることになっているという。

高校紹介については今後も続き,職業高校を訪れたり近くの高校では訪問でなくそこの生徒が中学校に来て紹介をするといった予定があるそうだ。

まあよく研究して志望校を決める材料にしてもらいたいものだ。


秋休み~新時間割
昨日で秋学期前半が終わった。

息子は来週まる1週間秋休みで,次の1週間は職業訓練に行くので2週間学校に行かないことになる。

成績表はまだ来ていないが,クリスマス前まで続く秋学期後半の時間割はもらってきた。

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社会と生物は引き続きあり,英語とフィンランド語はあるがスウェーデン語はまたもない。春学期に集中するのか。

「短い」選択科目の心理学入門があるようだ。この期間だけに集中する授業だが,どんな内容なのだろうか。

週全体の授業時間は34時間で,開始時間が妙に遅い日や終了時間が早い日がだいぶ減った。

参考:秋学期前期の時間割
物理だった時間は化学に変更になり,春学期の化学の時間が物理に入れ替わった。


職業実習
9年生では職業実習が1週間ずつ2回ある。

最初は10月下旬で,息子はその実習先を見つけてきた。近所の書店である。8年生の時(→5月4日)に比べると割とすんなり見つかったものだ。

前回は小さなスーパーで,それと同じ実習先や同じ業種ではいけないのだが,書店ということになると販売業という点では同じなので認められるかどうかまだよく分からない。まあ認められなければ学校で斡旋してくれたところに行くことになるだろうと思う。

前回ここで実習した友人は割と暇だったと言っているようだが,さて勤まるかどうか。

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実習を受け入れてくれる書店のディスプレイ。
こういうショーウィンドウは日本の書店ではあまりないかも。



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職業実習の評価
息子が学校から,昨年度の職業実習(→5月4日)の評価をもらってきた。

A4用紙1枚にいろいろな項目が書かれていて,実習先の職場の責任者が選択肢に印をつけたり短文で記入する形式になっている。

評価内容はというと,就業時間を守ったか,職場の規則や指導に従ったか,与えられた仕事を確実に遂行したか,自主的に行動したか,などは「常に」「しばしば」「だいたい」「まれに」といった選択肢を選ぶようになっており,具体的な作業内容などは言葉で記入するようになっていた。

息子の実習の評価は幸い上々のようだった。

最後に「夏休みのアルバイトとして受け入れる可能性はあるか」という問いがあり,「いいえ」に印がされていた。これは実習時に聞いていたとおりで,実際のところ夏といえどもアルバイトなど使わないような小さいスーパーだったのだが,実習に行った先で夏休みにアルバイトというのは結構あることらしい。

この評価書は進学,就業の他アルバイトに応募するときなど参考書類として提出することもあるということで,学校でもコピーをしてあるそうだが原本は家庭に保管しておくことになっている。


新年度
夏休みが終わり,今日から息子の学校の新年度が始まった。息子は9年生(中学3年)になった。

今日はほとんど授業がなかったようだが,年間予定表などいろんな印刷物や記入して提出する用紙を持ち帰ってきた。

今学年の年間予定は次のようになっている。

    秋学期前半 8月12日~10月9日
    秋学期後半 10月19日~12月22日
    春学期前半 1月7日~3月19日
    春学期後半 3月22日~6月5日

    秋休み 10月12日~16日
    冬休み(スキー休み)3月1日~5日

2学期制で秋学期と春学期の間には2週間ちょっとのクリスマス休みがあり,秋休みとスキー休みは1週間ずつである。各学期は前半と後半に分かれ,この期間ごとに科目を集中して勉強するため時間割が変わる。今日から始まった秋学期前半の時間割は次のようになっている。

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緑色のコマは選択科目。

なんだか遅く始まる日や早く終わる日が多いように思えるが,それというのも今期間は27時間しか授業がない。秋学期後半は33時間と,6時間も多くなるのだ。

このアンバランスさは科目ではなおさらで,よく見ると英語もスウェーデン語もフィンランド語もなく,わずかに外国人子女向けのフィンランド語補習授業が1時間あるだけだ。いろんな都合で時間割が作られた結果なのだろうが,こんなふうに語学がまるでない期間というのは初めてではないか。

今回新しく出てきた科目は社会(yhteiskutaoppi)。歴史や地理をまとめていう「社会科」ではなく,市民社会についての学科で,「社会学」とする方がいいかと思ったが社会学に対するフィンランド語は sosiologi でこれと違うので,とりあえず「社会」とした。

〈参考〉 8年生の時間割: 3月16日


奨学金
土曜日は息子の通う中学校のサマーパーティ,日本的に言えば終業式だった。

今まで毎年夫婦で見に行っていたのだが,今回は卒業学年というわけでもないので特に見なくてもいいかと思って行かなかった。

午前10時過ぎ,学校から帰ってきた息子の「ただいま~」の声がやけに明るいので,成績がよかったのかなと思ったら「奨学金もらったよ」というのでびっくりした。

いつも終業式のときに,何人かの生徒に奨学金が授与される。いろいろな団体や基金や銀行,新聞社など企業がスポンサーになっているものもあり,受賞理由も優秀な学習成果をおさめたとかスポーツで活躍したとかさまざまである。金額も奨学金によって100ユーロだったり10ユーロだったりと幅がある。

最初に小学校の終業式で見て以来,何度も見るうちにいつかうちの息子も受賞してくれればなあと思ったが実際にそうなるとは思わなかった。こんなときに限って終業式を見に行かなかったのは残念だ。

と息子に言ったところ,終業式の授与ではなくてクラスで担任の先生から渡されたということだ。一緒にもらったリストによればこれは自治体の学校補助によるもので,「学習態度の優秀さ」で8年生の各クラスで1人が授与される奨学金らしい。金額は1人50ユーロ(約6600円)である。

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封筒の中に50ユーロのお札と,添えられた2つ折りの紙に Koulutuen stipendi lukuvuodelta 2008-2009(学校補助奨学金 2008~2009年度)とシンプルに書いてある。

毎学期の成績表には各科目に達成度と別に学習態度の点数がつくのだが,今回はそれが特によかったわけではないのになぜなのかはよく判らない。今までの蓄積が認められたのかもしれなし,別な理由があるのかもしれない。まあともかくめでたいことである。

学校は今日から夏休みになり,新学年が始まるのは8月12日。すでに真夏のような天気になっている。


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職業実習
今週,息子は学校に行かず職業実習生として働いている。

なかなか実習先が見つからなかったが(→4月1日),結局近所の小さいスーパーで雇ってもらえることになった。家から歩いて1分かかるかどうかという場所なので,通勤時間がかからないのは便利だ。

労働時間は午前9時からの6時間。初日の今日は商品を棚に補充する仕事をし,立ちっぱなしなので疲れたようだ。

昼食はというと,近くの高校の食券を先週のうちにもらっていた。職業実習の間は勤務先で食事が出ればそれを食べ,そうでなければ本来給食の出る中学校で食べるか,遠い場合はそれ以外の学校で食べられるよう食券がもらえるのだそうだ。食事の内容は中学校とさして変わらなかったというから同じ給食システムなのかもしれない。

1日目は無事終わったが,今週末までどんな仕事が待っているのだろうか。


実習先探し
息子が職探しで苦戦している。

職というのは5月初めにある職業体験学習(TET, Työelämään Tutustu(tta)minen)の実習先のことだ。1週間,学校から離れて各自で仕事を体験するのである。ただし無給。

息子は年明けごろからあちこち当たっていたのだが見つからず,昨日は多数の店が入っているショッピングセンターに友達と4人で出かけたそうだ。2人ずつに分かれて手当たりしだいに聞いていったところ,息子たちと別行動の2人は首尾よく大型おもちゃ店で引き受けてもらえることになった。

その後,町の書店に行ったら1人しか取れないと言われ,息子はついもう1人の友達に譲ってしまったらしい。結果,4人の中で1人だけあぶれてしまった。

以前,募金労働の日(→昨年10月15日)に行った工場はどうかと言ってみたのだが,その時の単純作業の繰り返しがこたえたらしくてそこは避けたいそうだ。中学生の職業実習では,どこへ行ってもほぼ単純作業なのではないかという気がするのだが…。

学校からもらってきた説明によれば,実習先はかならずしも生徒が見つけなければいけないわけではなく,学校が斡旋してくれるという。だが同級生たちもみな自分で見つけようとしている。それがなぜなのかよく分からない。

ともかく,なんとか実習開始までに見つかってほしいものだ。


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春学期後半開始
今週から春学期の後半が始まった。これが8年生最後の期間ということになり,5月末まで続く。

時間割は下のようになった。

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久々に歴史があり,それも週5時間なので息子はプレッシャーを感じているようだ。歴史は読む量も多いし,テストに向けては答案用紙1枚くらいの長文で解答を記述できるように準備しなくてはならないからだ。

スウェーデン語は引き続きあり,前回なかった英語が戻ってきた。水曜日はフィンランド語を含めて3言語の授業を受けることになる。

今学年,理科の科目は物理,化学,生物だったが全部終わってしまってこの期間には理科の科目はない。

〈参考〉 今学年の,他の期間の時間割:
秋学期前半
秋学期後半
春学期前半


クラス移動希望
息子の担任の先生との三者面談が学校であった。毎年だいたいこの時期に行われる。

時間は15分。このところ幸い各教科の達成度も安定して来ているので,学業についてはそれほど話し合うことはなかったが,ひとつ言わなければならないことがあった。

息子が,他のクラスへ移ることを希望しているのである。

昨年9月13日に書いたように,現在のクラスでは授業妨害が頻発し,その後中心人物の2人が他のクラスに移されたがそれでもまだうるさいことがあり,ついに見切りをつけた息子は集中できないから静かなE組に移りたいと言っていたのだ。何日か前,まずは担任の先生に相談してはと言ったところ,息子は言い出しにくいと渋っていた。

もちろん先生に面と向かって担任しているクラスの質を否定するようなことを言うのは度胸がいる。生徒にとっても親にとってもだ。それでもこの面談の機会を逃さないようにしようと私が切り出そうとしたちょうどその時,息子自身がはっきりと話をし始めたのでちょっと驚いた。

先生は真剣に耳を傾けてくれて,理由はもっともだがどのクラスに移りたいのかと息子に聞いた。息子がE組だと答えると,その組は確かに珍しいほど落ち着いたクラスだからと納得したようで,さらに両親も同じ考えかと確認された。

そしてクラスを移るべく明日にでも校長先生と話し合ってくれるという。とはいえクラスによって期間ごとに学習する科目が違うので,春学期後半が始まるタイミングで移動すると科目の履修がうまくいかないかもしれない。息子もそれは承知で,9年生になる際の移動でもいいと言う。いずれにせよ,移動を前提に検討してもらえることになった。ただ,何か月かの間に今のクラスが静かになる可能性も,E組がうるさくなる可能性もあるとは言われた。

生徒の希望でクラスを移動するのは,フィンランドでは珍しいことではないようだ。生徒自身の勉強のしやすさをなにより考える対応はありがたい。日本で,少なくとも私の中学校のころならこのような理由ではまず不可能だったと思う。今どきはどうなのだろう。


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春学期前半開始
クリスマス休みが終わり,春学期前半が始まった。

この期間の時間割は下のようになっている。

lukuj-2008-3.gif

火曜日は8時間あり,そのうち4時間は体育だ。一方,月曜日は授業開始が10:05とずいぶん遅い。

この期間は,理科系の教科として生物と物理があるが,社会科系はない。たくさんの生物の名前をフィンランド語で覚えるのが大変かもしれない。語学ではスウェーデン語が戻ってきたが英語はない。

緑色のコマは選択科目。「短い」選択科目である「アニメーション」が2時間ある。アニメの製作をするのだろうと思うが,どんな内容なのか興味しんしん。

〈参考〉 今学年の,他の期間の時間割:
秋学期前半
秋学期後半


終業式
20081220juhlat.jpg

今日は息子の中学校の秋学期の終業式で、今回は学校でなく町にある教会で行われた。

中学では初めてだが小学校のときも一度、終業式の会場が教会だったことがある。今回と同じ教会ではないが、2階席にぎっしり座ったほとんどの父母からは舞台が見えず音しか聞こえなかった。今回も終業式の通知に、教会内は残念ながら十分な場所がないと書いてあったので覚悟して行ったのだが、運良く2階席の最前列に座れて一部始終を見ることができた。

実は参列した父母は全校生徒の数からするとかなり少数だったのだ。通知を読んで参加をやめてしまった父母が多かったのかもしれない。

式開始は8:30、霧雨にけむる外はまだ真っ暗である。生徒有志の楽器の演奏に合わせておなじみのクリスマスの歌をいくつか歌い、牧師さんのお話を聞き、また歌い、校長先生のお話、というふうに式は続いて30分ちょっとで終了した。生徒たちはこの後、担任の先生から成績表をもらって帰宅となった。

キリスト教以外の宗教の生徒は学校で別に終業式が行われる、と通知に書いてあった。ほとんどがイスラム教徒の生徒だと思うが、そちらにどのくらいの人数の参加があったかは判らない。

春学期は1月7日から始まる。今年は曜日の関係でちょっと長めのクリスマス休みだ。


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マウリ・クンナスのアニメ
息子の学校は今週で秋学期が終わり、2週間ちょっとのクリスマス休みに入る。

学期の終わりが近づくと、教科の勉強が終わったからか授業時間に生徒が持ち寄ったビデオをみんなで見るということがときどきあるらしい。なかなか余裕のあることだ。

今回は息子が持っていったマウリ・クンナスの Joulupukki ja noitarumpu (日本語訳で『サンタクロースとまほうのたいこ』)というアニメを見たそうだ。

マウリ・クンナスは私の大好きなフィンランドの絵本作家で、これはその中でもお気に入りの作品。サンタクロースの村で次々と不思議な事件が起き、ついにサンタクロースが風邪で寝込んでしまって今年はプレゼントを配りに行けなくなるのでは…というお話で、ラストがちょっと泣ける。

絵本は日本語版が出ているが、日本語版ビデオは商品になってはいないようだ。しかし日本語吹き替えで一度テレビ放送されたのを見たことがある。英語版からの訳だったのか、フィンランド語のはずの人物名が英語名になっていたことに少しがっかりした記憶がある。

息子が小さいころクリスマス前によくこのビデオを見たものだが、やはり子供向けということもあってここ何年か見ていなかった。でも息子もこれを好きだったのかと思うと、ちょっとうれしかったりする。

200812joulupukki.jpg
ビデオと絵本の表紙



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高校のオンライン出願
中学校卒業後の進路となる、普通高校と職業校への共同出願のWebページがオープンしている。URLは
https://www.haenyt.fi/

トップページではまずフィンランド語かスウェーデン語を選ぶ。するとどのように出願するかの説明のページが開く。一般的な出願期間は3月初めからで10月にも出願できるのだが、出願期間でない現在は出願のシミュレーションができるようになっている。これに従うと、出願者の個人情報、現在までの教育、志望校5つまで、そして中学校の成績などを入力するように進んでいく。

中学での成績のページでは教科ごとに数字を選ぶようになっているのだが、入力したものは結局中学からの証明書でチェックされるのだろうから無駄なような気がしなくもない。しかし現在のシミュレーションでもこれを記入しないと先に進めなくてちょっと面倒だ。

で、最後に確認ページがあってボタンを押すと出願終了となる。説明ページによれば約20分で手続きが終わるようだ。今年から出願における親の署名が不要になったので、極端にいえば生徒の意思だけで出願できる。

フィンランドの高校出願の雰囲気を見たい方は試してみては。息子も再来年の春にはこれで出願することになるはずだが、見てみようという気はあまりないようだ。


秋学期後期開始
秋休みが終わり、秋学期後半の授業が始まった。

時間割も以下のように変わった。

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グリーンの部分、選択科目は秋学期前半と変わらない。今期間大変なのはスウェーデン語、地理、そしてフィンランド語(国語の授業)あたりだ。英語は今期もあるので、フィンランド語、英語、スウェーデン語と3言語勉強する日が週に3日もある。

さらに月曜日は、学校ではないが日本語の授業(日本の国語の勉強)に通うと4言語勉強することになる。ちと気の毒とも思うがしかたない。

スウェーデン語は7年生の春学期後半以来4か月半ぶりで、息子はほとんど忘れているようだ。クラスメートも似たかよったかで、先生には現在のスタート時点では何も憶えていなくてもいいと言われたそうだ。では去年の苦労って一体~(笑)。

それにしても、中学も半ばだというのに週に3回は午後2時に学校が終わる。こんなものでいいのだろうか…。


募金労働~秋休み
息子は募金労働の日(→9月30日の記事)の仕事先を間際になって見つけ、昨日はそこへ働きに行った。

それはクラスメートの父親の勤める工場で、2人まとめて雇ってくれたのである。朝6時半前に家を出て、7時過ぎから6時間ほど接着剤を大きな容器に詰める作業をしたらしい。

もらった金額は10ユーロ(約1400円)だった。時給にすると安いが、どっちにしても寄付に充てられるのだから本人にとっては金額はあまり関係ない。しかし朝食と昼食も出て、最後に作業用手袋とそこで作っている製品のセットをもらってきた。洗剤や接着剤など家ですぐ使えるもので、ちょうどよかった。

慣れない作業のせいかだいぶ疲れたようで、来年は他を探すと言っている(笑)。こういう労働も、また仕事探しをしてあちこちで断られたこともいい経験になっただろうと思う。

そして今日からは秋休みだ。今週いっぱいなので実質3日しかない。去年はまる1週間あったのだが。


学校への脅迫
金曜日は電子連絡帳に、教頭先生と校長先生から計3通もの通知があった。

息子の通う中学校でちょっとした事件が起こっているのだ。

発端は木曜日に男子用トイレの壁に、学校と特定の教員を脅迫すると受け取れる落書きが見つかったことだ。これはすぐ先生に知らされたが、生徒の間でも噂が広がり、それにつれて話が大げさになっていったらしい。先日の乱射事件が心理的に影響しているのは間違いない。

さらに、ネット上で同様の脅迫もあったらしい。私や息子はまったく知らなかったが、これも噂になったのであろう、恐がったり親に登校するなと言われたりで金曜日の授業を休んだ生徒が多く、登校した生徒も先生に言って、あるいは勝手に帰宅した生徒がいて約4分の1の生徒が不在という事態になった。

金曜午後になって全校集会が開かれ、出張中の校長先生に代わって教頭先生が状況を説明したり注意を与えたりしたそうだ。脅迫については警察が捜査をしている。

土曜日の朝刊にも小さい記事として掲載された。ところがこの学校だけでなく前後して近隣の町で似たような、特にネットを介した学校への脅迫や攻撃予告が横行しているらしいことがわかった。

息子の学校では月曜日の朝にまた全校集会を開き、事態の収拾を図るらしいが、まったく困ったことになったものだ。


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募金労働の日
昨年9月25日にも書いた「募金労働の日」、今年は今月14日の火曜日だ。

これは勉強の代わりに1日仕事をして得たお金を公的募金に寄付しましょうという主旨で、今年もまた息子は仕事を探している。去年はたまたま書類をスキャナにかける仕事が見つかりパソコンの前で労働にいそしんだのであったが、今回はそういうものもなさそうだ。

寄付金額の目安は10ユーロ(約1500円)なのだが、うちでそれほど頼みたい家事もないし、ベリーの季節なら森に行って摘ませることもできたかもしれないが、もう時期としては遅い。マツタケは今年不作だそうだし他のキノコも望み薄。

いっそ前回書いたフィンランドの「教育の輸出品化」にならい、日本向けに「現地で教育を受けている日本人中学生が学校のことについて何でも答えます」という「インタビュー権」をYahooオークションに出したら興味のある人が入札してくれるかも、などと思うがまだ実行には至っていない。

息子になにか仕事のあてがありそうな方はどうぞご連絡を~。


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授業妨害?
電子連絡帳で副校長先生からメッセージがあり、何かと思って読んでみると、息子のクラスでしばしば授業妨害が起こっているという話だった。

今後2週間、各教科の先生が観察した結果を元に10月1日に委員会の会議で話し合い、その後の対応を決めるという。

クラスがそんな状況になっていたのかと驚いて息子に聞いてみると、いつもクラスの4~5人の生徒が中心となって時には他の生徒も加わり、授業中にしゃべったり騒いだりということが起こっているそうだ。教科によっても違い、特にうるさいのは宗教と数学の時間、比較的静かなのは歴史の時間だが、これは歴史の先生の話がうまいということもあるらしい。

息子も騒ぎに加担しているのではないかと不安になったが、話を聞く限りではそういうことはないようではある。先生方も注意はするようだが、8年生ともなって授業妨害をするような生徒は一筋縄でいくはずもない。

この通知は授業妨害をする生徒に対し親から注意させるという意味合いのものではないかと思った。しかし息子によると電子連絡帳を読んでいる親はそう多くないらしく、問題のある生徒の親が読む確率はさらに低いだろうからこれで生徒に伝わって状況が改善されるとは考えにくいようだった。

ともかく、早く正常な授業に戻ってもらいたいものだ。




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Author:Sommoro
フィンランドに通算十数年住んでいます。家族は妻、高校生の息子、そして大型犬。

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