スオミの森の陰から
フィンランドの湖畔に移住した(?)日本人家族の日常や現地事情を書いています。
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いじめの調停役
27日付のAamulehti紙に、小学校でのいじめの調停に関する取り組みが紹介されていた。

タンペレ市にあるこの学校では、いじめなど対人関係で困ったことのある児童が、相談内容を書いて厚紙で作った黄色のポストに入れられるようになっている。この投書を見た調停役の児童が、両者を呼んで話し合って解決するか、それが難しい場合は先生に助けを求めるということになっているのだそうだ。

調停役はMLL(マンネルヘイム児童保護連盟)で研修を受けたのだそうだ。MMLではタンペレで2004年から調停役になるための児童生徒への研修を行っている。

いじめられている子は教師に助けを求めるより生徒同士の方が話しやすいであろうと思う。統計でも、先生にはいじめから助けてもらえないと思っている子が多数だ。

こんなふうに生徒どうしの問題を生徒に解決させるのはいいことだと思うが、それを可能にしている下地というのもあると思う。フィンランドの子供たちを見ていると、自分より小さい子と遊んでやったり面倒を見てやるという場面を多く目にする。それも言われてやっているのでなく、楽しんでいるように見える。同世代の子供どうしの交流、子供と大人との関係の他に、年代の違う子どうしの関係がうまく組み合わさっているようで、いじめ解決の調停を生徒ができるのもそういった下地があってこそかもしれない。


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小学校卒業
昨日土曜日は卒業式だった。

卒業式といっても春学期の終業式と一緒で、ただ卒業生である6年生全員が体育館の壇上に立つ形で式が始まった。父母は体育館の最後部と壁ぎわに立って参観している。

校長先生のお話の後、出席者全員で春の終業式のお決まりの歌を歌う。昔から使われているらしく父母もそらで歌えるのである。ちなみに校歌というものはないので校歌斉唱はしないし、国歌斉唱も国旗掲揚もない。

その後は成績優秀な生徒やスポーツで活躍した生徒、ユニークな活動をしたクラスが表彰されたり奨学金が授与されたりした。

最後に卒業生は下級生から赤いバラの花を1本ずつもらい、式は終わった。

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壇上でバラを受け取る6年生たち

その後は各クラスに集まり、最後の成績表やクラスの記念の品をもらって終了となった。

外に出ると、まぶしいばかりの陽の光と森の緑が目に飛び込んできた。息子自身には特に感慨もないようだ。というのもフィンランドでは形式的には小学校卒業という特別なものはなく、ただ義務教育の小学校部を終えて中学校部に進むというだけ。だから卒業証書もない。

われわれ夫婦としては、小学校も終わったなあというほっとした気がする。中学校を含め、今後の子育てへの不安感はあいかわらず大きいけれど。



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担任の先生からの手紙
小学校卒業も目前に迫った昨日、息子は担任の先生から手紙をもらってきた。

黄色い封筒に入ったA4の白い紙に、流れるような筆記体で息子宛のメッセージが書かれている。

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息子の長所やクラスへの貢献をほめ、中学校に行ってもがんばってくださいという内容だ。クラスのひとりひとりが同様の手紙をもらった。サインは新しく担任になった先生でなく元々の担任の先生である(この経緯については⇒3月7日の記事

とてもありがたく、いよいよ卒業するんだなあという感慨は息子も同じだったであろう。

が、封筒といい便箋といいなぜこんなに折り目が多くしわくちゃなのか…。息子よ、もうちょっと気をつけて運搬してくれよ…。


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クロスカントリーレース
息子は、今日行われた市内小学校のクロスカントリーレースに出た。

もう1人の子とクラス代表として参加したのだ。クラス代表とはいっても選抜というわけではなく、他に参加希望者がほとんどいなかったのですんなり決まったらしい。ここ1週間ほど、夕食後にランニングにでかけたりしてそれなりにトレーニングしていた。

レースの行われた場所は偶然にも先日見つけた展望塔(⇒4月9日の記事)のあるところで、森の中をめぐる1周1.2kmのコースを2周したとか。

で結果はというと、スタートは割とよかったらしいのだが持久力が足りず、だんだん追い越されてゴールするときには10位くらいだったのだそうだ。全体で何人参加したのか分からないのだが…。

クラスの他の子たちは通常の授業を受けており、レース参加者は近くにある別の小学校で給食を食べたそうだ。他の小学校でも給食を食べられるというあたりは便利でいいと思う。


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「全国学力テスト」の結果
3月31日に書いた、全国学力テスト“模擬試験”の結果が返ってきた。

問題は計算、暗算、文章題があり、全部で4ページとまあまあ量は多く、48点満点だった。ふだんのテストの倍程度ということになる。

計算問題は、たとえば

a) 4・12-12:(21-19)     b) 0,4・0,7+4,2:10

など(記号については⇒昨年9月18日の記事)。分数の加減乗除もあったが書きにくいので省略。

暗算は、このテストに限らずふだんの数学のテストでもいつもあって、日本よりテストでは多いと思う。

文章題の例をいくつか挙げてみる。

・長さ8m、幅6mの畑に土壌改良用のピートを10cmの厚さに入れます。
240リットル入りの袋のピートは何袋必要ですか。

・お父さんは1kg2,50ユーロのひき肉0,7kgとトマトを1,5kg買いました。
買い物の代金は合計3,70ユーロでした。トマト1kgの値段はいくらですか。


ちょっと面白いと思った問題。

・下の図形の列をよく見ましょう。
第100の図形には何本のマッチ棒があるでしょうか。

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息子を含め5、6人の生徒が成績9以上ということで約束どおりごほうびのチョコレートをもらい、クラスメートと分け合って食べたそうだ。

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謎が解けた
前回書いた数学の全国学力テストだが、実は「全国学力テストを受けた」のではなく、「担任の先生が入手してきた全国学力テストの問題を、クラスで同じようにテストした」のだということが判明した。

どうもおかしいと思っていたが、やっと謎が解けた。

このテストは2時間かけて行われ、息子の話によるとほとんどが文章題だったそうだ。歯ごたえのある問題だったようだが、1問以外はできたと言っている(あまりあてにならない)。1問間違えてもチョコレートのもらえる成績になるのかなあと思案しているようだが、他が間違えてないと思うのはちょっと楽天的では…。

フィンランドの数学(算数)の問題は、小学校でも文章題の割合が高いと思うが、込み入った問題になったりするとやはり国語力(フィンランド語力)が関わってくることも多いのでいくら数学が得意といっても安心はできない。

まあ、うまくいっているといいのだが。


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全国学力テスト
今週、息子のクラスは全国学力テスト(valtakunnalliskoe)を受けるそうだ。

クラスだけではなく学年全体かもしれないし、もっと広い範囲かもしれないが息子も特に知っている様子はない。

教科は数学。数学は得意科目なのでちょっとはりきっている。というのも成績10(最上位)の生徒は板チョコ1枚がもらえ、9の生徒も半分をもらえると担任の先生が約束したらしい。

どこかでちらっと読んだところでは、フィンランドの学力テストは教育状況のチェックが目的で生徒や保護者に個々の成績を知らされないということだったと思うが、そうではないのだろうか。

さらに、月曜日の数学の時間はテストに備えて自分で問題を解くのに充てられたそうだ。先生としても、学校の成績を少しでも上げようとしているのだろうか。

いろいろよく解らないが、ともかく学力テストは行われるらしい。


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アンケート
息子が学校からアンケートを持ってきた。

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アンケート用紙の一部

自治体が、学校教育についての家庭での評価を集めるためのものらしい。3年生、6年生、9年生の家庭に配布されたと書いてある。質問は全部で23項目あり、

・生徒の厚生
・学習
・家庭への連絡
・その他の活動
・自由記入欄

に分かれている。評価は「5 非常に良い」から「1 非常に悪い」まで5段階の選択。

「生徒の厚生」はたとえば

・学校の全般的学習・教育環境
・通学路の安全性
・自分のクラスでの授業時間の落ち着き

等、わりと一般的な質問、「学習」は各教科の授業についての評価などであった。

「その他の活動」でクラブ活動についての項目あるが、フィンランドの学校に行くようになってからクラブ活動があると聞いたことがない。クラブ活動は存在しているのか?

補習授業についての項目もあった。3月17日3月24日に書いたように最近始まったからよかったけれど、そうでなければかなり悪い評価にしてしまっていたところだ。

学校からもらってきた用紙は紙に印刷したものだが、インターネットで回答することもできる。アンケートに書いてあるURLに接続してIDとパスワードを入れる方式で、楽なのでこの方式で回答した。

結果はどのように反映されるのだろうか。



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最下位?
3月9日に書いたクロカンスキー大会の結果が、教室に掲示され、息子はなんと最下位だったという。

3月9日の記事でもその様子を書いたが、状況から考えてそれは全くありそうもないことなので、何かの間違いなのだろう。

息子は担任のK先生に申し入れ、先生は担当者に伝えると言ったそうだ。ただ、先日担任が変わる前までのS先生(⇒3月7日の記事)なら息子が体育だけは(笑)得意でクロカンスキーで最下位などといったことはそれだけでおかしいと分かるが、新しい、事情を知らない先生だと真剣に取り組んでくれるかどうかは分からない。

とはいえ、以前は言葉の障壁もあって不当と思ったことでもなかなか言い出せなかった息子が、ちゃんと自分の意思で言いたいことを言えるようになったのは進歩だと思う。よくやった。


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授業態度の点数化?
今度担任になったK先生(⇒3月7日の記事)が、クラスと次のような取り決めをしたらしい。

クラスの授業態度に先生が毎日点数をつける。点数は最高3点だが0かマイナスになることもある。累積20点になったら何かごほうびがもらえる。

…「先生がそういうことを言い出すということは、今のクラスの授業態度がよっぽど悪いってことなんじゃないの?」と私。しかし息子が言うには「そんなに悪くはないと思うけど。先生は前の学校でもそうしてたんだって。」

初日の今日は、このルールのせいか「いつもより静かだった」らしい。じゃいつもは静かじゃないのか?と聞いても息子の答えは「そうでもないと思う。」とかで話がかみ合わない。

息子自身の授業態度は良い方だと本人は言うし、少なくとも悪くないことは面談で確認してはいるが、一緒に騒いだりしてないのだろうか。…不安だ。


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クロカンスキー大会
今日、息子の学校ではクロカンスキー大会があった。私は見ていたわけではないので、息子から聞いたことなのだが。

大会があった場所は町はずれの公園(というか森)で、今度行くことになる中学校のすぐ近くだ。給食も今日はその中学校で食べたそうだ。

コースはおそらく3km程度の長さのもので、結構起伏があり場所によっては登りもきつい。30秒ごとに2人ずつスタートする方式だったそうだが、息子は5~6人を抜いてゴールしたそうだ。

これはよくやったとほめてやらなければならない。というのも装備が悪かった。今、ちょうど体が大きくなる最中で、妻のでさえきつくなってしまった靴の代わりに私の靴を履き、しかし私のスキーでは長すぎるので妻のを使い、ストックは妻のだが雪面につく輪のところが壊れているという代物だった。

それというのも息子はダウンヒルスキーが大好きだがクロスカントリーはきらいである。学校で体育の時間にやらされるだけのために、翌シーズンには間違いなく小さくなってしまう装備を買うのもなあ、ということでこんなことになってしまった。

学校でも貸してもらえるようだが、古いのかまだうちの方がましなくらいだという。前にいた学校ではかなりいいスキーが借りられたのだが、学校によって差があるものだ。

レース中、息子が何人も抜いていたというのに後からきた5年の女子に抜かれてしまったそうだ。6年男子が全員スタートし終わってから5年女子がスタートしたので、そうとう速かったのだろう。その子はスキーもウェアも本格的なものだったという。フィンランドはいうまでもなくウィンタースポーツが盛んで、クラスに1人か2人は、小さい頃からホッケーとかスキーを本格的に練習していてまったくレベルの違う子がいる。だいたい親が、未来の花形選手を夢見てクラブなどに入れて鍛えたりしている。

そういえば今日はコンディションもよくなかった。このところ寒さが急にゆるみ、雪が解け始めて道などはぐちゃぐちゃになっている。小雨も降っていたと思う。

レース結果は明日発表されるそうだ。


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この時期に担任交代
息子の学校は3月1日に、それまで別にあった特別学級のみの小さな学校と統合になったのだが、学校からもらってきた通知によると、今まで担任であったS先生がこの統合役員としての仕事があるため、ほとんどの授業を別なK先生に移管するそうだ。

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担任交代についての通知(一部)


S先生は副校長でもあるので統合に関して仕事があるのは解るが、小学校修了まであと3か月もないという今になって担任が変わるというのでため息が出る。

フィンランドでは学校や教師の裁量がかなり大きいためか、担任が変わると何かと変化が大きいと感じる。外国人児童としてはさらに影響が大きいのではないかという懸念がある。

フィンランドでは教師の学校間の転任はあまりなく、クラス替えも通常ないので、1年から6年まで同じクラスメートで同じ担任というのも珍しくない。それなのに息子の場合、最初の1年は移住者児童学級へ行き、やっと最寄りの学校に行くようになったと思ったら2回も担任が変わり、さらに引越しのため学校が変わってから2年ちょっとしかたっていないのに、これで3人目の担任である。

息子の場合、教科によってはまだ現地児童ほどにはフィンランド語ができないので、1月の面接の時にも補助授業に関して話し合ったばかりだ(⇒1月18日の記事)。補助授業は計画中のはずだったが、2か月近くたつ今になっても音沙汰なしだ。今まで何度もそういう事態になっているが、また計画だけ立派で現実は絵に描いた餅で終わるのだろうか。

新担任K先生は20代で、今までは臨時教員として他の小学校で教えていたということだが、普段の授業といい、行われるはずだった補助授業といい、今後どうなるのか不安である。K先生の授業は明日から始まるそうだ。


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スキー休み
息子の学校は今週スキー休みだ。

10月18日の記事に書いたように、正式には「冬休み」なのだが通称スキー休みといっている。

休みの間は町の青少年課が主催する催しがいくつかあって、息子も参加を申し込んだ。月曜日はレーシングカート、火曜日はスキー、木曜日はスパといった具合。

今日のレーシングカートは、息子は初めてだったがすごく気に入ったようだった。町全体で3つの地点から出発し、各定員10名だったがうちの最寄のところでは18名申し込みをし、実際に参加したのは16人で、2組に分けて行ったらしい。参加費は交通・カート使用料等込みで5ユーロと大変安い。

安さといい定員超え処理の柔軟さといい、関係者には感謝しているのであるが、ひとつ言わせてもらいたいことがある。

この催しは町のWebサイトで見つけたのだが、申し込みの連絡先は担当者のファーストネームが書いてあるだけで、メールも電話も連絡方法が書いてないのである。集合地点も、聞いたことのない通称で書いてあり、住所などの記載はない。町のサイトで調べても出てこない。

青少年課に電話をしたところ申し込み先の電話番号を教えてくれて(だが記載されていたのと別人)、場所は、検索で調べた上説明してもらって分かったのではあるが、

どうしてその参加者募集のページに書いておかない?

あるいはリンクを張っておくだけでもいいのに。もちろん電話番号などはあまりWebなどに載せるのはよくないが、集合場所くらいは分かりやすくできないか。

さらにいえば、申し込みの受付時間も書いてない。日本のように9時~5時と決まっているならまだしも、こちらでは受付時間が短かったり曜日によって違ったりということもあるのに。

この種の怒り(おおげさ)はフィンランドで日常茶飯事なのだ。何かのお知らせや情報というと、以前から知っている人にしか完全には分からないように書かれている。修学旅行の持ち物の一件でも思ったが(⇒10月14日の記事)、別の学校で、終業式の案内が来たが場所が記載されてなく、当然学校だと思ったら実は近くの公共施設ということもあったりする。あるいは、何かの通知で「申し込みはメールで」と書いてあっても申し込みで何を知らせればいいかが書いてない。名前、住所、など必要そうな事項を書いて申し込むと後になって「両親どちらかの携帯番号は?」などと聞いてきたりする。最初から必要事項を書いておけばいいじゃないか。

このように、事情を知らない人に通知するときの作法がなってない。以前はひとこと言ったりもしたのだが、「みんな知っていると思った」「聞けば教える」という態度ばかりなので言うのもやめた。

その点、日本のお知らせというのは、本文に書いてあることをまた丁寧に

========== 記 ==========

の下に書いたりと、逆にくどすぎると感じることもある。私が外国人として知らないことが多いからであるとしても、日本式とフィンランド式は両極端のように思える。中間くらいだとちょうどいいのだが。


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Penkkarit
今日、息子はお菓子を入れた袋を持ってうれしそうに学校から帰ってきた。今日は penkkarit の日だっだ。

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この何倍、現地で食べたのかは知らない…

Penkkarit というのは高校の最終学年の授業が終わり、春に行われる高校卒業資格試験(大学入学資格も兼ねている)の準備に入る日に趣向をこらしたトラックの荷台に乗って街へ繰り出し、お菓子を投げて通行人に振舞うというイベントだ。

Wikipedia に写真があるので参考に→http://fi.wikipedia.org/wiki/Penkinpainajaiset

この日を境に高校生は猛勉強の日々を送ることになるのだが、トラックは学校の庭も訪れるので子供には人気の日なのだ。

息子によれば、今年の高校生はスーパーマリオブラザーズをテーマとした仮装で、マリオやルイージはもちろんピーチ姫や"1up"もいたそうだ。スーパーマリオって、フィンランドでもそんなに知られたものだったとは…。

実は私はニュースなどで映像を見たことがあるだけで、実際にトラックを見たことはない。平日の昼間はだいたい仕事中だから。一度見てみたいものではある。



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消費者教育
フィンランド消費者協会が、教育庁金融中央協会の協賛で、子供むけの「けいざいABC」というWebサイトを公開した。

小中学生が「経済」や「消費」とはどういうことなのかをインタラクティブに学べるもので、すでに授業に取り入れている学校もあるらしい。

中を見てみると、さまざまなゲームやクイズやクロスワードパズルなどがある。

ゲームは、例えば手持ち資金 100ユーロから出発して、ショッピングセンターで必要な物を次々と買ったりするのだが、ときどき「おなかがすいたので何か食べなくてはなりません」とか「○○ユーロの電気代の請求書がきました。今払いますか?」といったポップアップが出てきたりする。うまくやりくりしないと破産してしまう。

クイズは3択なのだが、問題はたとえば

携帯電話はコードがないけど電気を使う?
高い買い物をするとき、考えなければいけないことは?
リサイクルは何のためにする?
国が国民にサービスを提供するため集めるお金とは?

といったものがあり、12問セットなのだが始めるたびに違う問題が出てくる。

あらためて考えてみると、経済というのは広範囲な内容を含んでいるのものだ。子供が楽しみながら賢い消費者となるための第一歩を学べるならいいことだと思う。

どうせなら1月13日に書いたコインゲーム機の危険性についても言及してほしかったものだが。低年齢で始めたり依存症になってしまう子供も相当いるようだから。


中学入学への準備
息子は8月の新学期から中学に進学することになるが、進学にむけた準備がもう始まった。

まず、クラス分け等の参考資料にする質問票に記入して提出するように言われた。質問は次のようなことだ。

1. 一部の授業を英語で受ける教育を希望するかしないか

2. 技術とテキスタイルのどちらを選択するか

3. 宗教と道徳のどちらを選択するか

息子が今度行く中学校では10年以上、地理、歴史等一部の授業を英語で行うクラスを設けているそうで、それに参加したいかというのが 1. だ。この地域では外国人は少なく、しかも英語を母語とする外国人児童はほとんどいないので、基本的にフィンランド人児童向けの英語授業ということになる。

これに参加するには英語の習熟度を判定するテストを受ける必要があるが、参考としては成績で10または9、つまり最も上位の必要があると書いてあった。息子は元々英語で他科目の授業を受ける気はないし、これほど英語ができるわけではない。ただ、他の生徒とフィンランド語で授業を受けるよりはハンディが少ないのではないかともちょっと思うので迷ったが、やはり希望しないことにした。つまり中学でも今までどおり、基本的にフィンランド語での教育を続ける。

2.と 3. は小学校のときもあった選択で、今までどおり技術と宗教を選択することにした。

2月の初めには、行くことになっている中学校で新入生の保護者の最初の集まりがある。


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親子面談
以前から予定されていたとおり、学校で担任の先生との親子面談があった。

今いる学校では、秋学期は成績表が渡されず、口頭で達成度や評価などをこの面談で知らされる。面談の前日に、息子は下のような自己評価の用紙を受け取り、書き込んで持っていくことになっていた。

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表は教科ごとに、「能力に応じて進んだ」か「自分の能力ではもっと進めたはずだった」かを、またその教科の評価を 良い方から K, T, V, H といった記号で書き込むようになっている。日本でいえば 5, 4, 3, 2… のようなものだ。

裏は学校での生活態度を自己評価する。たとえば「合意した決まりを守り、よい態度でいたか」ついて、挙げられている評価基準に応じて「いつも」「ときどき」「たまに」といった項目に印をつけることになっている。

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これを持って面談に臨むのだ。妻も加えて3人で夕方の学校に向かった。

面談は20分間。担任の先生によれば息子は学校で積極的に授業に参加し、生活・学習態度も問題ないようだった。理解度も本人の評価よりはいいようなのでほっとした。しかしやはり自然科、地理、歴史分野の語彙はまだ難しいところがあるので、移住者児童向けの先生がそういった授業を一部担当して一対一か少人数で分かりやすく教えることを検討しているという話もあった。

しかしどうもこの学校では、計画はりっぱなのに実際には「何々の都合がつかなくて」といった理由で最終的には絵に描いた餅に終わることが多いようで、ちゃんと実現するのかどうか少々心配なのだが…。

諸々の事柄を話し合うには20分は短い。加えて私も妻もフィンランド語が十分にはできないから余計時間がかかる。

面談を終えて外に出たとき息子が言った。

「お父さん、ちょっと緊張してた?」

それはまあ、そうだが、なんで?

「だって taivutus(フィンランド語の文法的な語尾変化)がときどき間違ってた。」

…お前のようにしゃべるだけで自動的に変化しないんだよぉ!


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クリスマスパーティ
今日、息子の学校のクリスマスパーティがあった。

毎年、クリスマス休みの前にあるのだが、土曜日の午前中だったり平日の夕方だったりするので、数日前から息子に日程の知らせがないか聞いていたのだが、いつ行われるのか学校から「聞いていない」と言っていた。が、当日の今日、仕事から帰る途中で突然息子から電話がかかってきて、午後6時からだというので急いで行くはめになった。

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会場はなぜか中学校の体育館。舞台の両側にもみの木が飾られている。ちょっとしたドレスのような服を着ておしゃれしている女の子も多く、先生たちもややあらたまった服装だ。

「クリスマスパーティ」というのは "Joulujuhlat" というフィンランド語の訳なのだが、パーティといっても飲食があるわけではなく、学芸会と終業式を合わせたような感じの行事だ。

息子の学年は有志が劇を行うというので、しばらく前から集中して練習していて、その間息子のように参加しない生徒は自習の時間が多かったらしい。

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父母たちも見守る中、出し物は低学年の歌から始まり、伝統的なキリスト誕生劇や歌、ダンス、創作劇とさまざまだった。間には父母も含め参加者全員でクリスマスソングや賛美歌を歌ったりし、7時少し過ぎに終わった。

クリスマスと休みが近づいてうきうきした雰囲気なのは見ていても楽しくなる。さて冬休み、という気分についなってしまったが、私はまだ明日も仕事があるのだった…。


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教育費
今まで書いてなかったので、フィンランドでかかる教育費について書いてみたいと思う。ただし調査したわけではなく限られた経験に基づくだけなので、自治体や状況等によって違う可能性があることに留意していただきたい。

まず授業料については小中学校・高校・大学・専門学校、それから幼稚園も無料。

教科書も小中学校は無料だが基本的には貸与で、新学期には古い教科書を渡されることもあるが新品のことも珍しくない。新品の教科書を受け取ったときは、各自表紙にプラスチックカバーをすることになっている。これは自分で文房具屋さんで買ってくるので、小額とはいえお金がかかる。この方式が全国的かどうかは判らないけれど。学期が終わると教科書は返却するが、しなくていいと言われることもある。

副教材や問題集も無料でもらえ、こちらは使い切りだ。まあ日本のように問題集やドリルは書店で売っているわけではないので、買おうっていっても買えないが。その他教材費も無料。前回書いた工作の材料にもお金は払っていない。

「フィンランドでは文房具も支給」という記述をどこかで見かけたが、今までの学校ではそういうことはなく、自分で用意している。ただ小さな鉛筆削りは、ここ2年ほど新学期にもらってきている。

給食費も無料だが、給食の充実度については日本より落ちるかもしれない(⇒12月2日の記事)。

通学費、つまり学校から遠い場合のバス代や、バス路線がない場合のタクシー代も無料。息子のクラスでは3人タクシー通学者がいるそうだ。息子も、移住者児童クラスに行くために少し離れた学校に通ったときは市バスのパスをもらった。その他、学校の都合で他の学校と外国語などを統合して授業するときもバス代が無料になる。

学校で行く社会見学などの費用もかからない。修学旅行には出費があったが、その費用集めイベントについては以前書いた(⇒10月12日の記事)ように、親の負担が少なくなるように工夫されている。

教育費ではないが医療費も公共の病院や歯科にかかる場合は無料となる。

他に何があったか…、学校で配られるキシリトールの代金6ユーロ(年間)くらいか。

逆にもらう方では、児童手当として月100ユーロほどが支給され、高等教育では奨学金や住居手当て、学業手当てなど手厚い。海外に留学していても受け取れるほどだ。

教育費といえば、日本では塾にお金がかかるかもしれないが、こちらは塾もないのでその費用もかからない。

こんなわけなので、フィンランドでは子育てをする上で教育費というものがごく少なくてすんでしまう。結構なことではあるけれども、その分税金が高いからね…。


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学校でのいじめ
インターネットで日本のニュースを見ていると、最近いじめに関する記事が急増しているようだ。フィンランドは、いじめはやはりあるにしてもそれほど大変な事態にはいたってないと思うのだが、ちょうど今日、いじめに関連する出来事が2つあった。

ひとつは、息子が学校の授業の一環で中学校に演劇を見に行ったところ、その劇のテーマがいじめだったということ。タイトルは Ruusun puska(バラのしげみ)といい、学校でいじめられていた少女が、いじめていた少年と大人になって出会うというものだったそうだ。タイトルで検索してもこの劇については出てこないので、その中学生の創作なのではないかと思う。いずれにせよ、こういうテーマの劇を行うということは、いじめが深刻化しているということかもしれない。

もうひとつは、ラジオやテレビのニュースで聞いたことだが、トゥルクという南西部の都市でのいじめに関する調査の結果として、移住者の児童はフィンランド人児童に比べ2倍の率でいじめに遭いやすいというものだった。いじめられるだけでなく、いじめる側としても移住者児童が多い。特に男子で顕著で、約半数の男子移住者児童は何らかのいじめを受けた経験があるということらしい。

いじめの方法としては男子は蹴るなどの物理的ないじめ、女子はあらぬ噂を流すなどが主だという。フィンランド人児童は親に相談することが多いが、移住者児童は学校で解決しようとする傾向が強く、それは家庭に余裕がないことが影響しているらしい。

息子はというと、
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秋休み~登校日数
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今年の紅葉はとても鮮やかで、なぜか妙に長持ちしている。特に白樺の黄色い葉がきれいだ。

息子の学校はというとまる1週間の秋休みだ。ただし自治体や学校によって違いがあり、近隣でも水曜日から3日間だけ休みという学校もある。だいたい、秋休みがまる1週間の学校は新学期開始(夏休みの終わり)が早い日程になっている。

こういった日程はこのところ議論になっているようだ。秋休みを長く取るため新学期を早めるのがいいかその逆か。1週間の休みがあると家族で旅行に行くのに便利(こちらのパッケージ旅行はだいたい1週間単位なので)である一方、休まずに勤めをする両親は留守の間の子供の世話を考えなければならないといったこともある。秋休みなどなくして夏休みを長くした方がいいという意見も根強い。

わが家としても、日本の夏休みの真っ只中のころにこちらの新学期が始まってしまうのはちょっと不便だから、もう少し遅く始まる方がうれしい。

息子の学校の年間予定を見てみる。

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2006~07年 学期と休みの日程
    秋学期 8/10~12/22
    土曜授業 9/16
    秋休み 10/16~10/20
    春学期 1/8~6/2
    冬休み 2/26~3/2
    イースター休み 4/6~4/9
    休日 5/18

これから、登校日数は秋学期92日、春学期96日で合計188日となる。日本は210日くらいだっただろうか、フィンランドはだいぶ少ないことになる。なにしろ夏休みが2か月以上あるのが大きい。

宿題も少ないと思う。宿題があるといってもそれほど時間のかかるものではないし、ないことの方が多い。週末や長期休みは宿題がない(そうでない学校もあるかもしれない)。

時間割は 9月13日の記事に書いたが、日本の6年生と比べると少ないような気がするがどうだろう。そして朝礼もホームルームも掃除もないから学校にいる時間が短い。塾もないし、フィンランドの子供たちはいつどうやって勉強しているのだろう。



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修学旅行(帰宅して)
準備編 を長々と書いたが、金曜日に息子が修学旅行から帰ってきた。心配したほど天気は悪くなかったらしい。どんな場所なのか、どんなことをしたのか興味津々だが、いつものとおりあまり自分からはしゃべろうとしないので、苦労して様子を聞き出さなくてはならない。

滞在した島は、現在では本土と橋でつながっている。この辺はスウェーデン語地域らしい。フィンランド人のうち約5%はスウェーデン語を母語としているが、その多くは南西部の沿岸地帯に住んでいて、自治体も話者の人口によってフィンランド語が主だったり、スウェーデン語が主だったりして道路標示のしかたにしても違う。しかしオーランド諸島を別にすればスウェーデン語を母語とする人々もほとんどみなフィンランド語を話すので言葉の心配はない。今回は現地の人たちと話す機会はなかったようだが。

キャンプ地は設備もよく、快適に過ごせたらしい。毎日サウナに入り海で泳いだそうだ。このところの気温は10℃前後、海水温はネットで調べてみたら14℃だから相当冷たいと思うが、フィンランド人は平気なのだろう。

他に、服を着たまま水に飛び込むという体験学習もあり、そのときはすごく冷たかったと言っていた。なるほど、服を着ていると、感覚が違ってより冷たく感じるものかもしれない。

焚き火もしてソーセージを焼いて食べたそうだ。これはもうフィンランドのキャンプではお約束の楽しみ方である。

海上にはシリヤラインやバイキングラインの大型客船が通るのが見え、夜は特にきれいだったそうだ。これらはストックホルムとトゥルクの間を航行する船なのだが、今度乗る機会があったら船から島を見るのが楽しみだ。

クラスでも海へのクルーズがあり、船の操舵もさせてもらったらしく喜んでいた。

他には鍛冶、というのか、鉄の棒を真っ赤に熱してトンカンたたいてバターナイフを作るという体験もあり、できあがった作品を家に持ち帰ってきた。

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バターナイフというにはかなりごつくて重いが、せっかくだから何かに使いたいものだ。

また竹馬での競争もあり、1位になって賞品のポテトチップを持ち帰ってきた。さすがに食べ切れなかったか。お菓子用の15ユーロは残り10セントまで使い果たして帰ってきたので、毎日そこまでお菓子を食べていいものかと思ったのだが…。

ともかくフィンランドらしいアウトドアの楽しみいっぱいの修学旅行、無事終わってよかった。



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修学旅行(準備編3)
前回は修学旅行出発の前の週に保護者会があったところまで書いた。

この保護者会でいよいよ修学旅行の具体的な話、と思ったら、まだ費用が足りないのでもう1度ディスコをやるという話だったので脱力した。例によって関係者は大はりきりのようだが、私はもう今回はいいやと手伝いにも行かなかった。幸い、成功裏に終わったようである。

9月、修学旅行はもうすぐだというのに詳細についての連絡がまるでなく、だんだん不安になってくる。そして旅行の前の週の木曜日に、やっとお知らせがきた。

行き先はこのキャンプ地であるという。

Leirikoulu

南西部のトゥルクの近くで、Googleの航空写真で見るとこんなところだ。

Google航空写真

いい場所のようだし、キャンプ地内にいろんなアトラクションがあるようだ。キャンプといってもロッジのようなところで寝泊りするようで、テントで寝るわけではない。設備は整っているように思える。

日程はあるが持ち物が書いてない。さらに日程表は、「第1日」「第2」という書き方で日付が書いてない…。出発日がいつだったか、以前の書類やら調べなくてはならなかった。まあこれはきちんと書き留めておかなかった私も悪い。が、日本だったら日付はまず書かれるので油断していた。

その日の夕方には保護者会があった。出席したのは妻で旅行の内容だのが語られたようだが、具体的な持ち物は言われなかったという。

目的や行き先が判ったなら持ち物は自分で調べる、という学習の一環なのか?

それならそれでいいが、そういう意図なのかどうかがよく分からないのである。幸い息子はボーイスカウトに入っていてキャンプもよく行くので、持ち物についてはだいたいの見当はつく。だが足りないものや不要なものを持って行く心配はないのか?

結局、翌日の金曜日にクラスで持ち物リストが配られ、旅行中の決まりごとを話し合うという授業があっただ。ほっとしたがしかし…、

持ち物リストとはいうものの、見てみるとタイトルには「5~9月の携行品のおすすめ」と書いてある。担任の先生が書いたものではなく、どこかからコピーしたに違いない。

そして持ち物の中には寝袋が入っている。修学旅行に寝袋って、息子はキャンプが好きだからあるけれどもなかったら? 日曜日に店は開いてないから、土曜日と旅行前日の月曜日しか買うチャンスはないのである。

さらに釣りの道具を持ってきてもよいという。釣りの好きな息子は大喜びで、ちょうど釣竿が壊れてしまっていたこともあって土曜日に新しいの買った。

「旅行中の決まり」を見ると、携帯電話は就寝前に先生が集めて朝返すといったことも書いてあった。じゃあ昼間は使ってもいいということなのか。

他には小遣いが15ユーロまで。キャンプ地には売店があってお菓子などを売っているらしい。息子は、どうせそういうところは高いだろうからといって、近所の店で出発前にある程度のおやつを買い込んだ。

いよいよ当日、早起きして大はりきりの息子だったが、さてどうなることやら。


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修学旅行(準備編2)
前回の続きで保護者会で決まったことについてである。

修学旅行の資金集めのため、まず学校の体育館でディスコを開催する。フリーマーケットに各家庭の不用品を出品する。誰々のつてで町のフリーマーケットのテーブルを安く、だったか無料で、だったか借りられるという話が出る。いろんな資金集めの方法があるものだ。極めつけは担任の先生の発言で、「私は職員室でチョコレートを売るわ。お菓子は安く買える店がどこそこにあるから…」。担任職員室チョコレートを無人販売して修学旅行の費用の足しにするというのである。なんていい先生であろうか。ちなみにこの先生は小さい子供のいる若い女性であるが副校長(教頭?)でもある。職員室で売るといっても1学年2~3クラスの小さな学校で、全教員が買ってもたいした売り上げになるはずもない。しかし後の中間会計報告にこの販売も計上されていたから、本当に実行したようだ。

そして話題はディスコの運営に移る。実際、こういった資金集めのディスコは結構多くて、息子も中学校だの高校主催のディスコにしばしば行っている。入場料は2ユーロ程度だが、会場で販売する飲食物やくじやゲームなどでも収入がある。材料の仕入れ方だの各自の役割だのが熱心に話し合われた。

ディスコはまもなく開催され、私は特に役にはつかなかったけれども、人手があるに越したことはないということなので行って細かい手伝いをした。このディスコにかかわった保護者は、10人はいなかったと思う。つまり全体からすれば少数なのである。こういった活動はいつも有志で行われる。全員に知らされはするが参加や協力は全く自由で、参加しない人のことを気にしないし参加しない方もまるで悪びれない。これは学級の保護者に限らず、集合住宅の共同作業でも同じで、参加しないことを責める空気が全くないのだ。参加する人はむしろ楽しそうに作業をし、参加しない人のことは話題にも載せずにほっておくだけである。

フリーマーケットの方は行ってみなかったが、息子が家の不用品をいくつか持っていった。クラスの児童が順番で店番をし、それなりの売り上げがあったようだ。

夏前には修学旅行費用の払い込みのお知らせもきた。1人200ユーロとなっている。おそらく最終的には調整されると思うが、3泊4日で全費用込みだから、まあ高くないだろう。クラス一丸となった資金稼ぎのおかげである程度は安くなっているはずだ。そして修学旅行の同行者が足りないのでもう1人お願いしますという要請もあった。

しかし資金集めは終わったわけではなかった。夏休み前に配られたお知らせには、ふだんの年にはないひとつの課題があった。草取り、掃除、窓ふき、芝刈りなどなんでもいいから自分の家や近所の手伝いをして5ユーロ以上の給料をもらい、費用の一部に充てるために休み後に学校に持ってくるというものだ。息子は日本から訪ねてきた親戚の通訳をし、20ユーロをもらった。私はそんなにいらないといったのだが…。夏休み後に学校に持っていったら、担任の先生にも本当にこれを全部?と言われたそうだ。他の児童は5~10ユーロだったらしい。

8月に新学期が始まり、保護者会が行われた。さあいよいよ修学旅行の具体的な話、と思ったら…

〈次号に続く〉

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修学旅行(準備編1)
息子はいまフィンランドの南東部にある島へ修学旅行に行っている。

小学校最後の学年に行く学校の旅行という意味では修学旅行といっていいと思うが、日本の修学旅行とはだいぶ違う。旅行の計画は去年の秋ごろの、学級の保護者会で始まった。

これから書くことにはいろいろ驚愕の事実が含まれているが(笑)、あくまでうちの息子のクラスの場合である。フィンランドでは自治体や学校や教師の裁量の幅が大きいので、どこに属するかにより経験することはだいぶ違うと思われる。

さて、こちらの修学旅行はクラス単位だ。そして保護者会でまず話し合われたのは、行くか行かないかであった。行っても行かなくてもクラスの自由なのだということに驚いた。時期は、だいたい最終学年が始まってすぐ、9月か10月ということになっているらしい。

次に期間。2~3泊程度が通常らしく、そのくらいが適当だねということになった。そして行き先。景勝地のキャンプとか、市内の宿泊施設とか、どのクラスはどこそこへ行ってよかったらしいとか、いろんな案が出る。だいたいの方針が決まったところで担任の先生がさらに調べて決定することになった。

そして日本と違うのが(ここまででも十分違うが)、何人か生徒の親が同行するということである。28人のクラスなのだが4人ほどの同行が望まれるらしい。平日に4日休むというのもそう簡単ではないと思うが、行けそうな人もいた。誰々の母親は看護士だから行ってもらうといいとか、本人がいないのに勝手な意見もあった。ちなみにその会合の出席率は半分もなかったと思う。

春先の保護者会のころには行き先や期間などが具体化し、バルト海の島に3泊4日でキャンプに行くことになった。次に出た議題は、資金集めの方法である。修学旅行は、ただ親がお金を出して児童を旅行に行かせるのではない。まずクラスが一体となって資金を稼ぐのである。この資金集めが、修学旅行と一体化したイベントになっているらしい。

どんな活動をするかが熱心に話し合われた。行き先とか、旅行の内容よりよほど熱が入っている。発言者の目の輝きが違う(ような気がする)。

〈次号に続く〉


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学校での記念写真
息子が先日学校で撮った記念写真を受け取ってきた。

毎年この時期は学校で写真撮影を行う。クラスの集合写真と各自のポートレート、希望により友達どうしでツーショットも撮ってもらえるらしい。撮るのはプロの写真屋さんで、後日プリントを受け取るのである。

クラス写真を見るとクラスメートにどんな子がいるかも分かる。実際のクラス写真を出すのは差しさわりがあるが、フィンランドのGoogle で Kuvat(イメージ)を選択して "luokkakuva"の 検索で出てきた結果 を見ていただくと、雰囲気が分かりやすいかと思う。

今年は小学校最後のクラス写真になるわけだが、写真を見るとみな日本なら中学最後といってもおかしくないくらい大人っぽく、背が高い。クラスメートの1人は180cmを超えているそうだ。1学年下のクラスに入っているにもかかわらず息子は小さい方から2番目だそうで、人種の違いだから仕方がないとはいえちょっとかわいそうかもしれない。

ポートレートの方は葉書よりやや大きめ(キャビネ?)2枚で、毎年日本の実家に送ったりして喜ばれている。他にはシールが15枚。これで合計19.90ユーロだった。他にオプションでパスポート用サイズにしてもらったりもできる。切手にするのも以前あったけれど今はないようだ。

毎年の写真を見比べると成長の様子も分かる。この時代写真は手軽に取れるけれども、たまにプロに撮ってもらうのもいいものだと思う。


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走り高跳び
OKWaveの中学校カテゴリーに走り高とびについての質問があったのだが ⇒ http://okwave.jp/qa2448329.html 、ここに書かれている背面とびについてちょっと意外に思ったことがあった。

回答によれば、日本では中学校でも背面跳びは危険なもので指導も難しいということらしい。他の質問で、小学校の大会では背面跳びは禁止という話もあった。

意外というのは、先日市内小学校の陸上大会があり、息子が走り高跳びに出たので見に行ったら、小学校でも低学年以外は全員が背面跳びだったからだ。

200609korkeus.jpg

市内小学校陸上大会で


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時間割と教科
これが息子のクラスの時間割だ。

時間割


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フィンランドに通算十数年住んでいます。家族は妻、高校生の息子、そして大型犬。

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